ヌマスギ(沼杉)、
ニレツバスイショウ(二列葉水松)
ヒノキ(スギ亜科)
タクソディウム(ヌマスギ)
Taxodium distichum
タクソディウム・ディスティクム
Common bald cypress ,
Deciduous cypress , Swamp cypress
アメリカ東南部~メキシコに分布
落葉高木
ラクウショウは、アメリカ東南部からメキシコに分布する落葉高木である。
ときに高さ50mになり樹齢は長いとされている。葉には2型がある。
日本への渡来は明治年間で、新宿御苑に生育しているほか、各地の庭園、
公園の池の周りに植栽され、株のまわりにしばしば呼吸根が杭状にあらわれる。
増殖は実生と挿木による。幼苗より採穂したものはよく発根し、
育苗することができる。
暖地に適し、関東以南までがよく育つ。
ヌマスギ属は、アメリカ東南部から
メキシコにかけて3種が分布する。
落葉または半常緑の高木で高さ20~25mあまりになる。
幹は真っ直ぐで、枝は長枝と短枝の別があり、
長枝の葉は針状でらせん状につく。
短枝の葉は線形で2列につき羽状複葉のように見え、
秋に短枝ごとに落下するため、
「落羽松」の名がある。
花は単性で雌雄同株で、雄花は枝端に多数集まって尾状につく。
球果は球形で、多くの肥厚した盾状鱗片がある。
花期は3~4月で、結実は10~11月である。
種子は3稜形で、各鱗片に2個ずつある。
成長は早く、低湿地によく生育する。
本属の化石は北半球でジュラ紀の終りころの地層より発見されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
【追記】
ヌマスギ属は、スギ科とする見解もあるが、
ここではヒノキ科のスギ亜科ヌマスギ属とした。
三~五枚目(左~左下四)は、
Junko さんが、「沼杉です」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 先日大阪市立大学理学部の植物園に行きました。
そこで見ためずらしい植物をお届けします。
もうご存知だったでしょうか?
樹とて生き抜く知恵はすごいですね。
皆が撫ぜたのかと思うほど呼吸根の頭は
すべすべになっていました。
なんだか山芋のようにも見えますね。』
六枚目(左)も、 Junko さんが、『 写真は水芭蕉と沼スギの気根です。 春の山はまだ眠っているように静かでした。 でもよく見るとモミジの赤い芽やまだ固い桜のつぼみも出ていました。』 とのコメントをつけて、私に送ってくれたものである。