リュウゼツラン(竜舌蘭)
リュウゼツラン ➡ キジカクシに変更(APGⅢ)
アガウェ(リュウゼツラン)
Agave americana
アガウェ・アメリカナ
American aloe
メキシコ原産
多肉植物
1枚目(右上)は、数十年に一度咲くと言われている「リュウ ゼツラン」の花が開花した状態です。高さは約9mあるそうで、 見上げるようにしか撮影できず、花の形の詳細が見えていない のが少し残念です。
2枚目(左)は、花の部分を少し拡大したところで房のように なっている状態で黄色の雄しべらしきものが出ている状態です。
リュウゼツランは、メキシコ原産の多肉植物である。
ロゼットの径が3~4mにもおよぶ巨大種である。
葉は白粉をかぶった青緑色で長線形披針形で長さ2.5mにもなる。
縁刺は長さ1㎝、先端刺は長さ3㎝である。
好日性の植物で十分日光が当たらないと正常な生育は望めない。
耐寒性が強く、関東以西では露地植えが可能である。
100年に一度開花するといわれるが、実際には40年前後で開花し、
その株は枯死する。
花は淡黄色で円錐花序につき、花被裂片の先は反り返らない。
抽だい初期には一昼夜で20㎝近く伸長する。
日本への渡来は明治以前である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
3枚目(左)は、開花したリュウゼツランの全体像で、高さは
約9mあるそうで、ビルの3階上部まで達しています。花は下か
ら順に咲いていき、現在は頂上まで咲いた状態で、下半分は
もうすでに咲き終わって枯れた状態です。
なお、リュウゼツランは花を咲かせると、見ておわかりの通り、
その後は枯れてしまいますが、根元に小さな子株を残して子
孫をつないでいくそうです。
リュウゼツラン属は、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカのコ
ロンビア、ベネズエラ、西インド諸島などに300種あまりが
分布する多肉食物である。かつてはヒガンバナ科に入れられてい
ました。
日本への渡来の始まりは江戸時代とされるが、1960年代から
多くの種が導入されて現在は200種をはるかに超えている。
個体変異や地理的変異が多く、広範囲に分布することもあっ
て分類は確立していない。
葉は茎頂に放射状についてロゼットをつくり、多肉質で多く
のものは先端と周縁に刺をもつ。ロゼットの径が4~5mの小形
種から5~6mにおよぶ大形種まであるが、園芸的には小形種
からせいぜい径30~40㎝のものが重要視される。
花は両性花で密な穂状、総状あるいは円錐花序に多くの花
をつけ、花序軸には苞葉が目立つ。花被は筒状から浅い漏斗
状で先は6裂し、裂片は真っ直ぐかまたは反り返り、雄しべ6個
が花被の外へ突出する。子房は下位で、3室に分かれ子室内
に多数の胚珠を入れる。果実は蒴果である。増殖は種子、株
分け、花序に生ずる不定芽などによる。
本属の植物は、ふつう成熟に長い年月を要し、開花すると本
体は枯死するといわれている。
メキシコでは液汁を集めて発酵酒プルケを作ったり、蒸留酒
メスカルやテキーラをつくる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
【追記】
リュウゼツラン属は、APGⅢ
でリュウゼツラン科からキジカクシ(クサスギカズラ)科(キジカクシ(クサスギカズラ)目)に統合され、
キジカクシ(クサスギカズラ)科リュウゼツラン亜科に変更になった。