レンギョウは、中国原産の落葉低木で、園芸的に重要な種である。
枝は淡褐色で中空で細くて下垂し、設置部から容易に発根する。
非つる性の系統があり、キダチレンギョウといわれる。
葉は長さ4~10㎝のほぼ卵形で、3~5裂して羽状になりやすい。
花は帯橙黄色で花弁に丸みがあり、径2~2.5㎝である。
3~4月に前年枝の各節に1~3個ずつ開く。
日本はもとより、ヨーロッパへも早くから伝えられ広く普及している。
レンギョウ属は、アジアとヨーロッパに6~10種が分布する。
そのうち1種はアルバニア産で、ほかは中国大陸、
朝鮮半島または日本に自生する。
高さ2~3mの株立ちまたはつる性落葉低木で、
枝は細く中空であるが薄板状髄をもつものもある。
葉は単葉で対生し、有柄で卵形、
楕円形ないし披針形でときに3裂し複葉になることもある。
葉縁は全縁か鋸歯縁であるが、浅裂することもある。
雌雄異株である。花は黄色である。萼は4裂する。
花冠は4深裂して基部で筒状に合着する。
雄しべは2個、雌しべは1個である。異形ずい現象が見られ、
雄花では雌しべが短く、雌花では雄しべが短くなる。
子房は2室で各室に4~10個の胚珠を入れる。果実は蒴果である。
花芽は6~7月に新梢の葉腋に分化し、
翌年の春に前年枝の各葉腋に1~6個ずつ開く。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]