ゲンゲ(紫雲英)
レンゲソウ(蓮華草)、ゲンゲバナ(紫雲英花)
マ メ ( マ メ 亜科)
アストラガルス(ゲンゲ)
Astragalus sinicus
アストラガルス・シニクス
Chinese milk vetch
中国の暖地、亜熱帯に分布
越年草
レンゲソウ(蓮華草)、ゲンゲバナ(紫雲英花)
マ メ ( マ メ 亜科)
アストラガルス(ゲンゲ)
Astragalus sinicus
アストラガルス・シニクス
Chinese milk vetch
中国の暖地、亜熱帯に分布
越年草
レンゲは、中国の暖地、亜熱帯に分布する越年草である。
株はわずかに白毛があり、茎は基部から分枝し、地面をはって広がる。
高さ10~25㎝になる。羽状複葉は9~11個の小葉からなり、
小葉は倒卵形でややおう頭である。
花は花柄の先に7~10個が輪状につき、長さ約12㎜で紅紫色でときに白色である。
開花時期は、4~5月である。
豆果は長さ2~2.5㎝で無毛で黒熟する。
別名の「蓮華草」は花をハスの花に見立てて名づけられたものである。
なお、レンゲの呼び名はゲンゲが訛ったものかレンゲソウの省略読みと思われる。
日本には古く中国から入った。
根には根粒菌が共生し、空中窒素を固定するので、
水田の裏作などに緑肥として栽培され、春には一面に紫紅色の花をつけて、
のどかな田園風景を繰り広げるが、近年は栽培面積も減少している。
ミツバチの密源植物としても重要である。
ゲンゲ属は、双子葉植物最大の属で、
オーストラリアを除く世界の暖地から寒帯にかけて約1500種が分布する。
日本にもモメンヅルなど9種が自生している。
多くは一・二年草または多年草ときに小低木である。
葉は互生し、奇数羽状複葉でときに1小葉である。
花は腋生の総状花序につき、花冠は蝶形で紅紫色、黄白色または白色である。
雄しべ10個のうち1個が離生する。果実は豆果である。
本属の植物は古くから知られていて、
ヨーロッパ産の小低木になる種からはトラガントゴムをとり、
ゲンゲは緑肥として栽培される。
その他の多くのものは山草としてロックガーデンなどに植えられる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]