ロウバイは、中国中部原産の落葉低木で、
日本には17世紀初めに朝鮮半島を経由して渡来したとされ、
よく栽培されている。
高さ2~4mになり、樹皮に横長の楕円形をした小さな皮目がある。
葉は長楕円形または卵状長楕円形で長さ10~20㎝で、
鋭尖頭で表面はざらつき葉脈は裏面に突出する。
花は12~2月に咲き、径約2㎝で強い芳香がある。
花被片は黄色であるが、内側のものは短くて暗紫色を呈する。
果実を入れる肉質の花床は長さ約3.5㎝の長楕円形または
楕円形で褐色で頂部に雄しべや仮雄ずいが宿存する。
三枚目(左)は、広島県人さんが、私の送ってくれたものである。
花色からはソシンロウバイの可能性もあるが、
特定できないためここに掲載した。
ロウバイ属は、中国に2種(ロウバイと常緑で白花をつける
C. nitens
(C.ニテンス))が分布する。
落葉または常緑低木である。冬芽はかわら重ね状の鱗片に包まれる。
葉は単葉で対生し全縁である。
花は腋生で単生するが、葉に先立って開花し、
鱗片のついた短い花柄がある。
花被片は多数で、雄しべはふつう5~6個で、仮雄ずいがある。
雌しべは多数あり、壺状の花床内につく。
果実は、痩果で、肉質の果床の中に多数ある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、花被片がすべて黄色の
ソシンロウバイ
を掲載している。