イボタノキは、北海道、本州、四国、九州の丘陵地に分布する落葉低木である。
　高さ２～５mになり、幹径15㎝になる。枝は灰白色で若い小枝には短毛が密生するが２年目から無毛となる。
　葉は長楕円状披針形から長楕円形で長さ２～９㎝で上面は緑色無毛で光沢がなく、下面は有毛で質はやや薄く短柄がある。
　枝の先端に花を密な総状花序につける。萼は有毛である。
　花冠は白色で長さ７～９㎜、裂片は反曲して花筒の約２分の１の長さとなる。６～７月ごろに開花する。
　果実は短い楕円形～球形げ長さ５～６㎜で秋に黒く熟す。
　丈夫で煙害、塩害、病害、虫害に強く、刈込みにも耐えるので、造園材料として広く用いられている。

　イボタノキ属は、ヨーロッパおよびアジアの温帯と暖帯、 マレーシア、オーストラリアなどに分布し、約50種があり、日本に７種がある。
　常緑または落葉性の低木または高木である。葉は対生し、全縁である。
　花は頂生の円錐花序または総状花序につく。花冠は小形で白色で、漏斗状または筒状で、先端が４裂する。
　果実は石果状でやや液質で、紫黒色となり１～３個の種子がある。花には特有の香りがある。
[ 引用 ： 園芸植物大事典 （ 塚本洋太郎総監修：小学館発行 ) ]

　本属の仲間は、 　ネズミモチ　、 　トウネズミモチ　、 　フクロモチ　、 　シルバープリペット　　などを掲載している。

画像撮影日(場所)：2004.05.25（浜名湖花博覧会[静岡県浜松市])