NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名シナサルナシ(支那猿梨)
園芸(流通)名
別名キーウィフルーツ、トウサルナシ(唐猿梨)、
別名キウイ、シナスグリ(支那酸塊)、
別名オニマタタビ(鬼木天蓼)
科マタタビ
属(和名属)アクティニディア(マタタビ)
学名Actinidia chinensis
ラテン語読みアクティニディア・キネンシス
英名Kiwi berry , Yang-tao , Chinese gooseberry
原産・分布地中国長江沿岸原産
園芸上分類蔓性落葉低木

キーウィフルーツ

 キーウィフルーツは、中国長江沿岸地方一帯を原産とする 蔓性の落葉性果樹である。
 果樹としての経済的栽培はニュージーランドで初めて試みられ、確立された。

 果実の外見がニュージーランドの国鳥「キーウィ」に似ていることから、 当初、原住民のマリオ族が「キーウィ」と呼称していたのを、 後にこれにちなんで「キーウィフルーツ」の商品名がつけられ、 今日ではこれが一般名として通用するようになった。

 樹木などに巻きついて5~8mの高さまで登る蔓性果樹で、 100年以上の樹齢を保つ。
 葉は円形またはやや楕円形で長さ5~17せんちである。 葉の表面は暗緑色、裏面は白色でビロード状の綿毛がある。
 雌雄異株であり、花は新梢の基部から2~6節内外の葉腋の着生し、 花柄中央部で3分岐し、中央1花と2側花をつける。
 側花が退化して無い栽培品種もある。 雌花は径3~4㎝で柱頭は葯状の多数の管をなしている。 雄花は雌花よりやや小さく、 退化した子房上に多数の雄しべが着生している。
 開花時期は東京以西の気候で5月下旬ごろであり、 雌雄花ともに6弁一重の花弁を有し、開花初めは黄白色を呈し、 しだいに帯褐黄色に変わる。
 果実は晩秋に成熟し、円筒状またはやや細長い球状を呈し、 長さ3~8㎝で重さ50~100g内外となる。果皮は毛でおおわれ、 幼果のときは緑色で熟期に近づくにつれて帯緑灰褐色に変わる。 収穫後は20~30日間の追熟を経たのちに食用できる。
 果実は特有の翠緑色で多量のビタミンCを含み、 果心から果皮に向かって放射状に走る30~35内外の じょう嚢様軟壁で仕切られており、内部に果心を中心として 環状に並ぶ黒紫色ゴマ粒大の多数(700~1000粒)の種子を含む。


 画像は、一枚目(右上)が雌花であり、 少しだけふっくらとした子房の先に雌しべがわかる。
 二枚目(左上一)は雄花であり、多数の雄しべがわかる。
 三枚目(左上二)は果実で全体が毛で被われている。 実色は灰褐色であり、もう収穫できる色になっている。

 マタタビ属は、落葉性のつる性低木で、東アジアに約25種が分布する。
 葉は単葉で互生し、長い葉柄があり葉縁に鋸歯のあるものが多い。
 花は単性で雌雄異株または雑居性で、腋生の集散花序につくか単生する。
 萼片は5個である。花弁は4~5枚で白色かまれに帯赤色である。
 雄しべは多数で、葯は丁字着である。子房は上位で多室からなり、 多数の柱頭が放射状に開出する。
 果実は液果で多数の種子を含み、ときに食用となる。種子に胚乳がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 キーウィは、トウサルナシというくらいであり、本属の仲間は、  サルナシ   マタタビ  を掲載している。

1枚目画像撮影日:2009.05.25
2枚目画像撮影日:2005.05.27
3枚目画像撮影日:2008.11.10

2015.02.23 First making day [2k/22ki/138100]
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