NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名サルトリイバラ(猿捕り茨)
園芸(流通)名
別名サンキライ(山帰来)
科サルトリイバラ
属(和名属)スミラクス(シオデ)
学名Smilax china
ラテン語読みスミラクス・キナ
英名( Unknown )
原産・分布地北海道、本州、四国、九州、沖縄、中国、
原産・分布地朝鮮半島南部、インドシナの山地に分布
園芸上分類落葉蔓性植物


 サルトリイバラは、北海道、本州、四国、九州、沖縄、 朝鮮半島南部、中国、インドシナなどの山地に分布する。
 落葉蔓性植物で、茎は節ごとに屈曲し、刺がある。 長い巻きひげが出てからむ。
 花は黄緑色で4~5月に咲く。果実は球形で赤熟する。
 生け花や茶花として利用が高い。葉に白覆輪や刷毛込み斑の入る 園芸品種がありときに栽培される。

 一枚目は、野の調べさんがマクロ撮影されたサルトリイバラの花である。 花弁の淡黄緑色がなんともいえない美しさである。

 一枚目(右上)は、野の調べさんが、「若葉」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 うららかな春の日差しに誘われて山に入りました。
  若葉が萌え、みずみずしい葉はまぶしい程の美しさが
  あります。やっとサルトリイバラの花を見つけました。
  5mm以内の小さな花です。茎の棘に猿も捕まるという
  意味らしいのですが、柔らかい緑の花でした。
  植物が四季折々にみせてくれる表情は豊かなものが
  あります。』


 二枚目(左上)も、野の調べさんが、「かからのは (サルトリイバラ)」のタイトルで、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
 『 今日は大収穫でした、サルトリイバラの実を発見しました!  去年の今頃、何箇所か探したのですが見つからなくて
  まさか今日出合えるなんてラッキーでした。 出合えてシャッターを押すときの醍醐味を味わいました。』

  タイトルの「かからのは」とは、 棘のあるサルトリイバラの茎を触らないようにと言う 「かからん(鹿児島弁で"触らない")」から
 葉を「かからん葉」と言うとのことである。


 三枚目(左下)は、広島県人さんが、「庭の花」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 庭には珍しい花サルトリイバラ 、   アケビ 、   マムシソウ  が咲き出しましたので、お届けしますね。』

 本属の仲間は、野の調べさんが送ってくれた  サツマサンキライ  を掲載している。

 シオデ属は、世界の熱帯や温帯に広く分布し、 約300種が知られているが、とくに東アジアと北アメリカの熱帯に多い。
 日本にはサルトリイバラ、シオデなど7種が自生している。 雌雄異株の木本または草本で地下に根茎がある。
 つる性であるが、直立性のものもあり、 葉柄の基部にはふつう托葉が変化した1対の巻きひげがある。
 刺はあるかまたはない。葉は互生し、 常緑または落葉性で3~7個の縦脈がよく目立つ。
 茎の下部につく葉は鱗片状になる。 花は黄緑色~緑白色で小さく、腋生の散形花序につく。
 花被片は6個あって離生し、雄花には6個の雄しべ、 雌花には同数の仮雄ずいがある。
 葯は底着する。子房は上位で3室からなり、 各室に1~2個の胚珠を含む。
 果実は液果で、球形から楕円形で熟すと 赤色または紫黒色になる。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) 、 花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

【追記】
 シオデ属は、新エングラー体系ではユリ科に属していたが、 形態が他のユリ科植物と大きく異なるためクロンキスト体系では
サルトリイバラ科として独立した科となった。 また、シオデ属をサルトリイバラ属と呼ぶこともある。

1枚目画像投稿日(投稿者):2008.04.27(野の調べさん)
2枚目画像投稿日(投稿者):2004.09.05(野の調べさん)
3枚目画像投稿日(投稿者):2009.04.19(広島県人さん)

2015.04.09 First making day [3s/31sa/165900]
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