NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名サツマサンキライ(薩摩山帰来)
園芸(流通)名
別名
科サルトリイバラ
属(和名属)スミラクス(シオデ)
学名Smilax bracteata
ラテン語読みスミラクス・ブラクテアタ
英名( Unknown )
原産・分布地九州(南部)~沖縄に分布
園芸上分類蔓性半低木


 サツマサンキライは、九州(南部)~沖縄に分布する。
 草丈は10m位にもなる蔓性の半低木である。
 花は雌雄異株で、葉液から長さ5~8㎝の枝を出し、 散状花序に多数の花をつけ、時には分枝して 2~3個の花序をつける場合もある。
 花は黄橙色~帯黄色、雄花の花被片は線状長楕円形で、 長さ約5㎜、開花時には著しく反り返る。 雌花の花被片は卵形長楕円形で、長さ約2.5㎜である。
 開花時期は12~2月である。果実(液果) は楕円形で長さ5~7㎜、黒熟する。


 一枚目(右上)は、野の調べさんが、「妙円寺参りⅡ」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 この実は沿道で出合ったサツマサンキライの実です。』
 なお、「妙円寺参りⅡ」に対する、「   妙円寺参りⅢ 」はヤマハッカであり、 「妙円寺参り(10.21)」は、 妙円寺参りの解説である。

 二枚目(左上)も、野の調べさんが、「落ち葉」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 紅葉の美しい霜月となりました。 秋も深まり植物が色づいて散歩してましたら見つけました。 サツマサンキライの実です。』

 本属の仲間は、野の調べさんと広島県人さんが送ってくれた  サルトリイバラ  を掲載している。

 シオデ属は、世界の熱帯や温帯に広く分布し、 約300種が知られているが、とくに東アジアと北アメリカの熱帯に多い。
 日本にはサルトリイバラ、シオデなど7種が自生している。 雌雄異株の木本または草本で地下に根茎がある。
 つる性であるが、直立性のものもあり、 葉柄の基部にはふつう托葉が変化した1対の巻きひげがある。
 刺はあるかまたはない。葉は互生し、 常緑または落葉性で3~7個の縦脈がよく目立つ。
 茎の下部につく葉は鱗片状になる。 花は黄緑色~緑白色で小さく、腋生の散形花序につく。
 花被片は6個あって離生し、雄花には6個の雄しべ、 雌花には同数の仮雄ずいがある。
 葯は底着する。子房は上位で3室からなり、 各室に1~2個の胚珠を含む。
 果実は液果で、球形から楕円形で熟すと赤色または紫黒色になる。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]

【追記】
 シオデ属は、新エングラー体系ではユリ科に属していたが、 形態が他のユリ科植物と大きく異なるためクロンキスト体系では
 サルトリイバラ科として独立した科となった。 また、シオデ属をサルトリイバラ属と呼ぶこともある。

1枚目画像投稿日(投稿者:撮影地):2006.10.22 (野の調べさん:鹿児島県日置市)
2枚目画像投稿日(投稿者):2007.11.12(野の調べさん)

2015.04.07 First making day [3s/31sa/164600]
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