NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名バイカモ(梅花藻)
園芸(流通)名
別名
科キンポウゲ
属(和名属)ラヌンクルス(キンポウゲ)
学名Ranunculus nipponicus var. major
ラテン語読みラヌンクルス・ニッポニクス(変種)マヨル
英名( Unknown )
原産・分布地日本各地に分布
園芸上分類多年性の水草

 バイカモは、日本各地に分布する多年性の水草である。
 和名は、花の形がウメに似ている水草であることからついた。
 きれいな流れの中でしか育たず、水質の指標になる。
 浅く清らかな流水中に生育し、茎の長さ1~2mになる。 葉は互生し、細かく裂けて房状になる。
 花は葉と対生して出る柄に1個つく。花径は12~16㎜と小さい。 花色は白色で、花弁は5枚である。
 開花時期は、6~9月である。花は水面上で咲くが、 水中の場合もある。
 キンポウゲ属には有毒のものが多いが、 この種類は山菜として利用でき、モズクのようにして食べる。

一~三枚目(右上・左)は、 Junko さんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 先日、滋賀県の醒ヶ井という所にバイカモを見に行ってきました。
 地蔵川というあまり広くない小川にたくさん咲いていました。
 絶滅の危機を村おこしで住民が守り増やしたそうです。』

 キンポウゲ属は、約500種あり、全世界に分布するが、 熱帯の低地には例外的な種類しか生育していない。
 多年草または一・二年草である。多くは根出葉を叢生し、 ひげ根を生じる。 根茎や塊茎または塊根などをもつものが少なくない。
 葉はふつう長い葉柄があり、基部は鞘状になる。 葉身はいろいろな形のものがある。
 鋸歯または欠刻のある数個の裂片に中、 深裂し心臓形の基部をもつものが多いが、 倒卵形で上部で浅裂し、円形ないし楔形の
基部をもつものや、さらに狭くなり披針形で先に鋸歯があるもの、 ついには線形で全縁のものにいたる系列が見られる。
 葉の分裂が強くなり、3出ないし羽状の複葉になるものも少なくない。
 ふつう春から夏にかけて地上に茎を伸ばして花をつける。
 茎は直立し分枝して茎葉をつけるものから、 分枝せず茎葉をつけず先端に1個の花をつけるもの、 また、ほふく性のものなどがある。

 花は放射相称で両性で異花被花(萼片と花弁の区別があるもの)である。
 花床は突出し、球形ないし楕円形でしばしば毛が生える。
 萼片は5または3個で緑色でかたく ふつう毛が生え保護花序となって蕾のとき花の内の部分を包む。
 花弁は5枚またはより多くふつう萼片より大きく、 薄くて光沢があり着色する。
 黄色がもっとも多いが、白色、赤色、青紫色のものもある。
 花弁の内側の下方にふつう1個の密腺がある。 密腺の部分はへこんでいるもの、袋状になっているもの、 または小片でおおわれて
いるものなどいろいろある。
 雄しべは多数である。雌しべも多数で多くは歪んだ卵形ないし 長卵形で先は細まり柱頭をつける。
 雌しべ内には斜上し、1枚の珠皮をもつ胚珠が1個ある。 果実は痩果で、集まって球形ないし楕円形の果球となる。

 全世界に分布しているが、北半球の暖帯以北にはとくに多く、 日本でもウマノアシガタなどは春の野に咲く花として親しまれ、
タガラシ、キツネノボタンなどは、もっともふつうな水田雑草であり、 ミヤマキンポウゲなどはもっともふつうの高山植物である。
 種類が多く、花が美しいわりにはいわゆる ラナンキュラスの群を除いてあまり栽培されない。
 ラヌンクリンを含み、毒草とみなされているものは多いが、 薬用植物として有用なものはない。

 本属の仲間は、
 タガラシ 、  ラナンキュラス 、  ラナンキュラス・ゴールドコイン 、  ラヌンクルス・フェカリア  などを掲載している。

1~3枚目画像投稿日(投稿者:撮影地):2018.08.18 ( Junko さん: [滋賀県米原市醒ケ井(さめがい)の地蔵川])

2015.07.25 First making day [6h/61ha/236100]
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