NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ムラサキクンシラン(紫君子蘭)
園芸(流通)名
別名
科ユ リ ➡ ヒガンバナに変更(APGⅢ)
属(和名属)アガパンツス(ムラサキクンシラン)
学名Agapanthus spp.
ラテン語読みアガパンツス(属の総称)
英名African lily
原産・分布地南アフリカに分布
園芸上分類宿根草(球根)

 アガパンツス属の植物は、南アフリカを中心に20種が分布する。 分類学的には不明な点が多い。
 常緑性の種類と、休眠状態に入り地上部が一時期枯れる種類がある。
 いずれも塊茎というにはやややわらかい根茎を持ち、根は多肉状で太い。
 葉はすべて根出葉で、花は散形花序で、花筒が長く、花冠の先が開く種類と、 花筒が長く、花冠の先が閉じて垂れる種類とがある。
 花色は白から濃青色まであり、雄しべは6個、種子は黒色で扁平で、 3稜のある蒴果の中にある。
 アガパンサスには、(Agapanthus A. で表す。)
  A. africanus (A.・アフリカヌス)、
   やや小形、ドワーフ・アガパンサスともいう。
  A. campanulatus (A.・カンパヌラツム)、
   7~8月頃開花、冬期休眠型、花被が開かない。
  A. inapertus (A.・イナペルツス)、
   蕾は上向き、開花すると下垂する。花色は淡青色。
  A. praecox (A.・プラエコクス)
   常緑性で形態大きさ生態などに変異が見られる。
などの種類があるが、普通に見られるものは A. praecox (A.・プラエコクス) およびその亜種である A. praecox ssp. orientalis (A.・プラエコクス・オリエンタリス)とオリエンタリスから生み出された園芸品種と考えられる。

[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行)、
     花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

 私の知識では、品種の特定は難しいため、本図鑑では品種の特定はしないこととした。

 同じ旧ユリ(現在:キジカクシ)科に   ヒメアガパンサス  という花があるが、 一般に「ヒメ」とつく呼び名の場合、元の植物より小さいという意味に使われるが、 ヒメアガパンサスは本種とは属が異なっており、本種がおもに横向きに咲くのに対し、 ヒメアガパンサスは上向きに咲く。
 三枚目(左上)は、出来たばかりの実である。

【追記】
 ムラサキクンシラン属は、APG Ⅱ でユリ科から分離し、単独のアガパンサス科となったが、 APG Ⅲ でキジカクシ(クサスギカズラ)目のヒガンバナ科に統合され、アガパンサス亜科となった。

1枚目画像撮影日:2003.07.15
2枚目画像撮影日:2003.06.25
3枚目画像撮影日:2003.08.24

2015.02.05 First making day [1a/11a/101000]
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