ヒガンバナ
ヒッペアストルム(アマリリス)
Hippeastrum × hybridum
ヒッペアストルム × ヒブリドゥム(交雑)
Amaryllis , Barbados lily
交雑種
多年草(球根)
一般に「アマリリス」と呼ばれている植物は、現在栽培されている改良品種の総称である。
和名属がアマリリス属は、ブラジル、ペルーの2カ国を中心に北はメキシコから南はチリ、
アルゼンチンにおよぶ地域に約70種が分布している。
ヒガンバナ科は75属1000種と、属・種共に非常に多い科である。その属の中にはアマリリス属(和名属:ホンアマリリス属)
とヒッペアストルム属(和名属:アマリリス属)がある。
一般にアマリリスと呼ばれている花は、このヒッペアストルム属の改良品種がほとんどである。
和名属がホンアマリリス属の花は、 Amaryllis belladonna (アマリリス・ベラドンナ)
(和名: ホンアマリリス ) の1種だけである。
見分け方は、アマリリス・ベラドンナはヒガンバナと同じで開花時に葉がない。
それに対し、ヒッペアストルム属は、この画像のように常緑で開花時に葉がある。
和名属がアマリリス属は、主にヨーロッパで品種改良が進み非常に多くの園芸品種が作り出された。
その一つとして、ヒッペアストルム・ヒブリドゥム種が基になって園芸品種が作り出され、呼び名としてアマリリスが定着している。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行)、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
皆さんは、このページを見てアマリリスという言葉にチョッと混乱したのではないでしょうか。?
私もこのページを作成していて、初は少し混乱しました。混乱した理由は、属名にあります。
一般に属名は、世界共通の植物学上の属名を使いますが、日本人になじみやすくするために「和名属」
と呼ばれる属名も良く使われます。
ここで、「アマリリス属」は、植物学上の属名と和名属どちらにもありますが、
同一の属ではないことが混乱のもととなっています。
整理すると下記のようになっています。
植物学上属名 …………… 和名属名 …………………… 属する一般的な花名
アマリリス ………………… ホンアマリリス ……………… ベラドンナ・リリー(アマリリス・ベラドンナ)
ヒッペアストルム ………… アマリリス …………………… アマリリス
これで少しは混乱が解消したでしょうか。
エィー、余計混乱したと思もわれ方もおられるかな。??