カイコウズ(海紅豆)、ホソバデイコ(細葉梯梧)
マ メ ( マ メ 亜科)
エリスリナ(デイコ)
Erythrina crista-galli
エリスリナ・クリスタ-ガリ
Cry-baby tree , Cockspur coral tree
ブラジル南東部~アルゼンチン北部原産
落葉高木
アメリカデイコは、ブラジル南東部~アルゼンチン北部原産の落葉高木である。
高さ6m前後になり、枝には鋭い刺が有る。
頂小葉は披針形~広披針形であるが、個体変異がかなり著しい。
長さ50~70㎝の総状花序を頂生し、黄色を帯びた赤色の美しい花をつける。
花弁は旗弁と舟弁があり、旗弁は卵型で長さ5㎝、舟弁に対し直角に反転する。
豆果は長さ10~20㎝でくびれがある。種子はアズキ形で茶褐色に黒色の斑点がある。
花形が非常に特徴のある花で、花弁の色も鮮烈な赤色でとても美しい花であるため、
一度見たら忘れられない花の一つである。
本種の園芸品種に、マルバデイコ E. crista-galli cv. Maruba Deiko
(E.クリスタ-ガリ(園芸品種)マルバデイコ) があるが、違いは葉がより卵形であることぐらいで、判別が難しく本画像のものが
マルバデイコである可能性は十分にある。
三枚目(左)は、出来たばかりの実である。
本属の仲間は、 サンゴシトウ を掲載している。
デイコ属は、ユーロッパ大陸を除く各大陸の熱帯、亜熱帯に分布し、約100種が知られている。
落葉性の高木か低木でまれに木質の根をもつ多年草の草本で、多くは幹や枝に刺が有る。
葉はらせん状につき、3出複葉である。小葉は全縁で披針形、楕円形ほぼ円形などとなり、
頂小葉は側小葉より大きく
形は多少異なっている。小葉柄には腺がある。
総状花序を頂生または腋生し、花冠は蝶形で多くは赤色であるが、
橙、黄、白色のものもある。
萼は5歯があるか全縁となり、鐘状あるいは筒状であるが、しばしば2唇形を呈し、
ときに片方が発達して仏炎苞状となることがある。
旗弁は大形で狭楕円形からほぼ楕円形で多くは開出するか反曲しているが、開出せずに翼弁や舟弁を包み込むこともある。
2個の舟弁は旗弁より短いか同じ長さで、隣接する縁辺が合着するかまたは分離する。
翼弁も2個あるが小形である。雄しべ10個はすべて合着するか、1個のみ離生し長さは不同である。
雌しべは1個で湾曲し、雄しべより長いかまたは短い。子房は胚珠を多く含む。
豆果は扁平か円柱形で種子間にくびれがあるものとないものがある。
種子はアズキ形で多くは赤色系であるが、茶褐色、黒色のものがあり、また斑紋のあるものもある。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]