アロエ属は、多肉性の多年草、低木または高木状で、南アフリカを中心に、
ソマリア、エチオピア、エリトリアからさらに北上して地中海沿岸、
またマダガスカル、アラビア半島、カナリア諸島、マスカリーン諸島に分布する。
これらの地域の砂漠周辺から乾燥地、草地内、低木林内、海抜1000~2000mの高地に生え、
極乾のナビブ砂漠や酸性の強い地帯にも一部の種が自生している。
さらに2次的に熱帯、亜熱帯と周辺の温暖な乾燥地に野生化し、
日本でも伊豆半島などの暖地ではときに野生化している。
本属の植物は通常は無茎であるが、有茎のものもある。
葉は厚く多肉質で、先は鋭くとがり、縁にはふつう鋸歯または刺があり、
ロゼットを形成することが多い。
花は赤~黄色がふつうで、腋生あるいは頂生の総状花序、または円錐花序につく。
花茎はロゼットから抽出して、高く伸びる。
花被は管状で、6花被片は離生するか基部で合着する。
雄しべは6個で長短がある。果実は蒴果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]
写真のアロエは、
キダチアロエ
と思われる。
【追記】
アロエ属は、 APGⅡでユリ科から分離し、
新設のツルボラン科(キジカクシ(クサスギカズラ)目)に属するようになったが、
APGⅢでススキノキ科
(キジカクシ(クサスギカズラ)目)に統合された。
しかし、 APGⅣではススキノキ科は
ツルボラン科となり、アロエ属は再びツルボラン科
(キジカクシ(クサスギカズラ)目)に属することとなった。