ウノハナ(卯の花)
アジサイ
ドイツィア(ウツギ)
Deutzia crenata
ドイツィア・クレナタ
Deutzia
北海道、本州、四国、九州、
奄美大島の山野に自生、中国にも分布
落葉低木
和名の「ウツギ(空木)」は、幹が中空であることに由来する。
また、別名のウノハナ(卯の花)は、ウツギノハナの略称である。
ウツギは、北海道、本州、四国、九州、奄美大島の山野に自生、
中国にも分布する2m前後の落葉低木である。
若枝は赤褐色で星状毛を密布する。葉は卵形か広披針形で、
縁に微鋸歯がつき、長さ4.5~11.5㎝で鋭尖頭で基部は円形である。
表面は濃緑色で4~6出の星状毛があり、
裏面には淡緑色で多出の星状毛がある。
花は、ふつう5月下旬ごろに咲き、
側枝の短い円錐花序に多くつく。花序の枝、萼ともに星状毛が密生する。
花冠は白色で径約1㎝程度である。花糸には翼があり2歯牙がつく。
花柱は3~4個で離生し蒴果に宿存する。
ウツギの葉は柄がありますが、三枚目(左)のウツギの葉は、
葉の柄がなく茎を抱いているようにもみえる。
葉柄がなければ「マルバウツギ」であるが、定かでない。
ウツギ属は、約50種があり、ヒマラヤ、
東アジアからフィリピンに分布するが、2~3種がメキシコにも自生している。
落葉性または常緑性低木で、星状毛があり、幹は中空である。
卵形または披針形の葉は対生し、鋸歯がある。
花はふつう白色で5枚の花弁をもち、
円錐花序または総状花序などにつくがまれに単生する。
萼は5浅裂し、萼筒は子房を包む。雄しべは10個で、
花糸に翼がありしばしば歯牙がつく。
子房は下位で花柱は3~5個が離生する。果実は蒴果である。
自生地では石灰岩地帯や蛇紋岩地帯に比較的よく耐えて生育しているものが多い。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
サラサウツギ
が掲載してある。
一枚目(右上)は、 Junko
さんから送ってもらった、上永良神明社(天然記念物の
「上永良神明社の大椎の木」で
有名 [ 愛知県西尾市 ] )の「ウツギ」である。
【追記】
ウツギ属は、新エングラー体系ではユキノシタ科(バラ目)
に入れられていたが、クロンキスト体系では、単独のアジサイ科
(バラ目)
としてユキノシタ科から分離された。
最近の APG の見解では、
ユキノシタ科とは縁遠いことが明らかになり、
ユキノシタ科が入っているバラ目からミズキ目に変更された。