エノコログサ(狗尾草または犬子草)
ネコジャラシ(猫じゃらし)
イ ネ
セタリア(エノコログサ)
Setaria viridis
セタリア・ヴィリディス
Green bristle grass
ヨーロッパ~東アジアに分布
一年草
ネコジャラシ(猫じゃらし)
イ ネ
セタリア(エノコログサ)
Setaria viridis
セタリア・ヴィリディス
Green bristle grass
ヨーロッパ~東アジアに分布
一年草
エノコログサは、ヨーロッパ~東アジアまで広く分布している。
日本でも全国の畑や道端に生育している。
草丈50~80㎝で、葉は互生し、線形で質が薄い。
葉舌は発達しないので毛の列となる。
花序は、密な、あるいは疎な穂状に小穂がつき、
全体に円柱状になる。小穂の長さは2~2.5㎜である。
花穂は長さ3~6㎝で、小穂は1小花からなり、
柄の基部にのぎ状の剛毛が数本ある。花弁はない。
花色は淡緑色である。開花時期は、8~11月である。
和名は、円柱状の花穂を子犬の尾に見立てたところからついた。
また、別名は、穂でネコをじゃらすところからついた。
エノコログサは、
ア ワ
の元ととなったものであるといわれている。
アワは日本ではあまり作られていないが、
中国ではたくさん作られており、栽培品種も数多くある。
エノコログサ属は、
世界の熱帯から温帯にかけて140種ほどが分布している。
一年草または多年草である。葉は線形~楕円形または
卵形まで変化に富み表面に縦じわの見られるものもある。
花序は稈(かん)に頂生し、密なあるいは疎な穂状に小穂がつき、
全体に円柱状となる。
小穂は苞頴(ほうえい)に抱かれた2個の小花からなる。
下部の小花は不完全で、ときに雄しべがつき、
大きな護頴(ごえい)の内側には内頴がある。
上部の小花は完全で、3個の雄しべと1個の子房があり、
花柱2個は離生で護頴は大きく横じわがあり、内頴は退化している。
小穂の基部に長い剛毛がつき、小穂が直下の関節で脱落した後も残るので、
本属のよい特徴となっている。果実は頴果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]