カトレア属は、中央・南アメリカの熱帯に約30種が分布し、
岩生または着生する。
ほふく茎から棒状または紡錘形の茎を伸ばし、
1~2葉を頂生する。
花茎は茎頂から直立し、1~30花をつける。
花は大きく美しい。
萼片、側花弁は離生し、側花弁は萼片より幅広い。
唇弁は離生し多くは3裂し、基部は筒状に巻いて蕊柱を包み、
中央裂片は大きく開張する。
蕊柱はほとんど棒状である。花粉塊は4個である。
カトレア属は、1葉をつける種と2葉をつける種とに大別される。
2葉性の種は一般に1花茎に多くの花をつけ、
花は小さく側花弁は肉厚で唇弁は小さく、多くは三味線のばち形をしている。
1葉を頂生する種は、大輪花を数個つけ側花片は萼片よりはるかに幅広く、
唇弁も大きく開張して美しい。
カトレア属は、ラン科のの中では大輪花をつけ、花も非常に魅力的で、
多くの園芸品種が作り出され、切り花や鉢物として多くが栽培され、
ランの中でももっとも重要な属である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
ラン科については、
ラ ン を参照のこと。