キツネノマゴは、日本では本州から九州の道端や草地に生える雑草である。
花茎は長さ10~40㎝で、茎の先や葉腋に穂状に多くつく。
花径は8㎜と非常に小さく可愛い花である。
花色は淡紅紫色か白色で、花弁は上下に2裂し唇形となる。
上唇は浅く2裂し、下唇は上唇より長く3裂する。
下唇には昆虫に蜜のありかを示す密標という白い模様がある。
開花時期は8~10月である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間には、
サンゴバナ
があるが、同じ属とは思えない花である。
二枚目(左)の花を見ると、
上唇がなにか動物の顔のように見えるのは私だけでしょうか?。
本種は、科および属と同じ名前の植物であるが、
科、属および種の名前がすべて同じ名前の植物が、
雑草というところがおもしろい。
キツネノマゴ属は約300種からなり、熱帯~暖地に広く分布する。
日本には道端の雑草としてのキツネノマゴが自生する。
キツネノマゴ科は約250属2500種ある。主として熱帯に分布し、
インド、マレーシア、アフリカ、中央アメリカ、
ブラジルが主な分布の中心である。