グ ミ
エラエアグヌス( グ ミ )
Elaeagnus spp.
エラエアグヌス(属の総称)
( Unknown )
南ヨーロッパ、アジア、北アメリカに分布
落葉または常緑低木
グミ属は、約60種が南ヨーロッパ、アジア、北アメリカに分布し、東アジアに多い。 落葉または常緑の低木、小高木で、枝はしばしば刺枝に変化する。
花は放射相称で、両性ときに雌雄雑居性で、葉腋に単生または総状に束生する。
萼は筒状で鐘形、管形などになり、先は4裂し基部は子房と合着する。
花弁のように見えるのは萼片で、花弁がないのが特徴である。
果実は有柄で下垂し、球形または楕円形である。
和名は、「ぐい(有刺植物)の実」の意味からきたといわれている。
一枚目(右上) は、4月の花であり、アキグミ節の品種である。
二枚目(左上) は、3月の花が終わったばかりのできたての実であり、
ナワシログミ節の品種である。
三枚目(左) は、野の調べさんが、「グミ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 先日、赤く熟れた丸い小さな果実を枝いっぱいに
付けたグミに出合いました。食べてみると甘酸っぱい
味でしたがジューシーでした。葉の裏側は、鱗片が密に
つき、銀色みたいで、友人は押し花に使うそうです。』
四枚目(左) も、野の調べさんが、「グミの花」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 確か6月頃、真っ赤に熟した実を見つけ嬉しくてちぎって
口にすると甘酸っぱい味だったのですが、先日、
グミの花に出合いました。小さい地味な花で見落とす
ところでした。グミは実は知ってましたが、
花も咲くのですね。当たり前のことなのですが・・・。』
グミ属は、大別すると2節に分けられる。
常緑性のナワシログミ節は、葉が厚く、花期は秋から冬で、
果実は春から夏に熟成する。品種としては、「ナワシログミ」、
「ツルグミ」、「オオバツルグミ」、「マルバグミ」などがある。
落葉性のアキグミ節は、葉がやや薄く、花期は春から夏で、
果実は初夏から秋に成熟する。品種としては、「アキグミ」、
「ナツグミ」、「ヤナギバグミ」、「ギンヨウグミ」、「マメグミ」、
「トウグミ」、「ダイオウグミ(
ビックリグミ )」、
「イスズグミ」、「ナツアサドリ」などがある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
野の調べさんが、送ってくれたグミは、
投稿内容からナワシログミ節の「ナワシログミ」の可能性が高い。
五枚目(左) は、初夏の6月に熟した実であり、アキグミ節の品種である。
実の形から「トウグミ」
Elaeagnus multiflora var. hortensis
(エラエアグヌス・ムルティフロラ(変種)ホルテンシス)のようである。
トウグミは、ナツグミの変種で、一般的によく見るグミである。
六枚目(左) は、二枚目と同じ日に写した樹形全体の画像である。