ゴクラクチョウカ
ストレリチア(ゴクラクチョウカ)
Strelitzia reginae
ストレリチア・レギナエ
Queen's bird-of-paradise ,
Bird-of-paradise , Crane lily ,
Bird-of-paradise flower , Crane flower
ケープ東部~ポート・エリザベス原産
常緑多年草
ゴクラクチョウカは、ケープの東部からインド洋側の
ポート・エリザベス付近にかけて原産する無茎の多年草で、
高さ1m前後になる。
円柱状の長い花茎に先端に長さ16~20㎝の苞が横につき、
中から数個の花が立ってくるが、
外被片は橙黄色で内被片は紫青色である。
ふつうは早春から夏に多く開花する。
本種は地中海沿岸、カルフォルニア、フロリダなど世界の暖地で
切り花栽培に用いられている。日本でも、暖地で栽培されている。
本種に同科で似た植物に
ヘリコニア・アウランティアカ
があるが、本種はストレリチア属であるのに対し、
ヘリコニア・アウランティアカはヘリコニア属であり、
属が異なっている。
三枚目(左)は、広島県人さんが、「南国の花」のタイトル
で、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 2回目の海外旅行、ハワイを訪れ珍しい花と出会って
きました。』
ゴクラクチョウカ属は、4種が南アフリカに分布する。
大形の草本であるが、ときに木本状となってヤシ類に似た幹をもつ。
葉は大きく2列生し長い葉柄がある。
太い花茎の先に直角に鋭尖当舟形の大きな苞が
1~数個付き苞腋に数個の花が集散状につく。
花被片は内外各3個からなり、外花被片は質薄くほぼ同形で、
内花被片のうち2個が合着して矢形状となり、1個は短い。
雄しべは5個で矢形状の内花被片に包まれ、中心に雌しべが突出する。
果実は多数の種子を含み、種子には糸状の仮種皮がある。
世界の暖帯、亜熱帯に1~2種が広く栽培されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
【追記】
ゴクラクチョウカ属は、葉の形態などから、しばしばバショウ科
に含められていたが、クロンキスト体系ではショウガ目で
独立したゴクラクチョウカ科の属となった。