コシキブ(小式部)
クマツヅラ ➡ シ ソ に変更(APG)
カリカルパ(ムラサキシキブ)
Callicarpa dichotoma
カリカルパ・ディコトマ
Purple beautyberry
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布
落葉低木
コムラサキは、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国などに分布する。
高さ1.2~2mの落葉低木で、枝は細長く伸びて紫色を帯び、
花序とともに星状毛がつく。
葉は楕円形または倒卵形で葉縁の上部には鋸歯がつき、
先は細くとがらない。葉の長さは3~7㎝で幅は1.5~3㎝である。
花序は葉腋から1~4㎜上のほうから出て、花は淡紫紅色である。
果実は紫紅色で、数個が固まってつき美しい。
白色の果実をつけるものもある。
同属に、非常によく似たムラサキシキブ
C. japonica (C.ヤポニカ)があるが、
違いはムラサキシキブのほうが、葉が少し丸目で先がとがっていること、
花序が葉腋からでること、果実の付き方がまばらにつくことである。
ここに記載の四枚の画像の一枚目(右上)は、実の付き方が密であること、
二~四枚目(左・左中・左下)は、
花序が葉腋から数㎜離れたところから出ていることから、コムラサキである。
ムラサキシキブ属は、約135種あって、アジア、オーストラリア、北アメリカ、
中央アメリカのおもに熱帯および亜熱帯に分布している。
落葉または常緑の低木または小高木である。
葉は単葉で互生し、鋸歯をもつか全縁である。
花は白、桃、赤、紫紅色などで、集散花序をつくって腋生する。
萼は4浅裂まれに5浅裂する。花冠は4裂まれに5裂する。
雄しべは4個まれに5個である。子房は4室で、果実は石果状である。
多くの種が含まれているが、温帯諸国で栽培されているのは2~3種しかない。
日本には11種と3変種が知られているが、ムラサキシキブとコムラサキが主で、
ことに後者が広く庭植えされている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
本属の仲間は、
シロミノコムラサキ 、
ムラサキシキブ
を掲載している。
【追記】
ムラサキシキブ属は、APG で
クマツヅラ科から分離し、シソ科キランソウ亜科に変更になった。