










サカキは、 高さ10mに達する。葉は狭長楕円形~卵状長楕
円形、鋭頭で鈍端、鋭脚、長さ7~10 cm、幅2~4 cm、濃緑色
で個体によっては冬期紅褐色を帯び、光沢があり、下面は淡
緑色で中肋が隆起し、側脈はわずかに現れる。
葉柄は長さ5~8㎜。花は1~3個つき、径12~15㎜、白色で
後に黄色を帯びる。果実は径5~9㎜、 12月頃に黒色に熟し、
光沢がある。
サカキは枝を神事に用いたり,玉串として神前に供える。従
来「切り出し屋」によって自生品が採取されることが多かった
が、現在はおもに栽培によって供給される。また神社の境内に
植えたり生垣に使われる。
同じツバキ科でよく似たヒサカキ属の
「 ヒサカキ (姫榊)」と
区別するため、ホンサカキ(本榊)、マサカキ(真榊)、カミサカキ
(神榊)とも呼ばれている。
サカキ属は、ツバキ科で、本属はアジア東南部、中央・南アメリカに数種があり、日本に1種がある。
常緑性の低木または高木である。葉は互生し革質、有柄、全縁である。
花は放射相称、両性、葉腋に単生するか束生する。
萼片、花弁は同数で5個、ともにかわら重ね状に重なる。
花弁は離生または基部で合生する。雄しべは多数、葯は底着し有毛である。
果実は液果状で多数の種子を含む。
属名は、17世紀、オランダの医師で植物学者のクライェル(A.Cleyer)の名にちなむ。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
【追記】
サカキ属は、APGⅡ
でツバキ科から分離し、新設された
ペンタフィラクス科(別名:モッコク科)に変更された。