二枚目(左)は、広島県人さんが、「秋」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 やっと秋になった感じですね。残暑がきびしかった
のでうれしいですが、短い秋になりそうですね。
金木犀 の香りすてきで、
ホトトギス も咲いて
きましたよ。山椒の実がきれいですよ。』
サンショウは、日本原産の落葉低木である。
サンショウとは山椒の意味であり、
中国には野生しておらず漢名はない。
高さ3m程度でよく分枝し、枝には5~10㎜ほどの刺があり、
若枝は淡緑色で細毛がある。
小葉は5~8対で卵状長楕円形で鈍鋸歯縁である。
花は黄緑色で、4~5月に枝の先に小さな円錐花序につく。
雌雄異株で雄花の雄しべは5~6個で花糸の長さは3㎜程度である。
雌花は1㎜の花柱と柱頭があり子房には柄がある。
果実は夏は緑色で完熟すると赤褐色となりしわが多く、
熟期は9月で裂開すると中に黒色の種子がある。
山椒の別名はハジカミ(椒)であるが、これは古名からきている。
また、ハジカミというとハジカミショウガを連想する方が多いと思いますが、
ハジカミ(薑)はショウガの別名で、
ショウガが使われるようになってからできた言葉である。
サンショウ属は、東アジアおよび北アメリカに15種ほど分布する。
日本でよく見かけるのはサンショウと常緑低木のフユザンショウである。
よく似たイヌザンショウは、花被が萼と花弁に分布しているので、区別できる。
落葉または常緑の低木あるいは高木である。枝にしばしば刺がある。
葉は互生し、奇数羽状複葉で葉軸に翼のあるものとないものがある。
雌雄異株である。
花は小さく、円錐花序につき、白色ないし帯緑色で、
花被は1列で花被片は5~8個ある。
雄花の雄しべは5~8個で退化雄ずいがる。
雌花には仮雄ずいがあることが多く、
雌しべは3~5心皮からなり、柄があり各心皮に2個の胚珠を含む。
果実は肉質か乾質で黒色卵円形の種子がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) 、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]