NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ショウブ(菖蒲)
園芸(流通)名
別名
科ショウブ
属(和名属)アコルス(ショウブ)
学名Acorus calamus
ラテン語読みアコルス・カラムス
英名Calmus , Flagroot , Sweet flag
原産・分布地ユーラシア大陸に野生
園芸上分類多年草(地下茎)

 ショウブは、池や湿地のほとりに生える多年草である。 地下茎は太くて横にはい、径1~2㎝である。
 葉は剣状線形で直立し、高さ50~90㎝で幅 1.2~1.5㎝で鮮緑色で光沢がある。 基部は袴状で淡紅色を帯び、茎や葉を抱いているが、 中部以上は上面にたたまれて合生し、 両側とも裏面が外に出た単面葉となっている。
 5~7月ごろ、花茎基部近くの苞葉の間から円柱状の肉穂花序を出す。
 花序は長さ5~10㎝で太さ1㎝内外で淡黄緑色の両性花を密につける。 花被片は長さ約2㎜と小さい。 果実は長楕円形で肉質で赤く熟すといわれるが、めったに見られない。

 ショウブ属は、ユーラシア大陸および北アメリカに2種が野生している。
 根茎は横にはい、葉は細長く剣状で2列に互生する。 花茎は根出し、中ほどに総苞葉とよばれる葉状の苞が1個つく。
 花序は肉穂花序で付属体がなく、総苞葉の腋からでる。
 花は小さく、2輪に配列した6個の花被片があり、 両性で無柄で肉穂花序にらせん状に多数つく。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 一~三枚目(右上~左)は、 Junko さんが、「6月の花」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 先日、京都植物園でショウブや   アジサイ  などなど
 堪能してきました。ここはとても広大なスペースで森あり
 花あり鳥もいて、NZのハグレー公園のミニミニ版といった
 電車を乗り換えずに行けてしかも60歳以上は無料で余計
 に感じ。大好きな場所です。アジサイも、ショウブも植物園
 なのでさすがにいろいろありましたが今日はホンノ一部を』

【追記】
  ショウブ属は、新エングラー体系ではサトイモ科の サトイモ目に属していたが、。花は肉穂花序を作り、 その根元には仏焔苞に
 当たる苞葉がある点でサトイモ科に似ている。 しかし葉は平行脈で細長く、 羽状脈で幅広い葉のサトイモ科とは見掛けも大きく違う
 ことから、クロンキスト体系の分類ではこのような違いを重視して 独立のショウブ科(サトイモ目)となった。
  そして APG 分類体系では、 ショウブ科はサトイモ科とはかなり離れた系統で、 単子葉植物の中でも最初に分かれた(系統的には
 原始的)と考えられため、単独でショウブ目 (APGで新設された目)となった。

1~3枚目画像投稿日(投稿者:撮影地):2008.06.21 ( Junko さん:京都府立植物園[京都府左京区])

2015.04.22 First making day [3s/32si/175200]
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