ジャコウアオイは、ヨーロッパ中・南部原産の多年草で、
日本にも帰化しているという報告がある。
高さ30~60㎝で茎は直立し、全体に粗毛を散生する。
根出葉は円形で浅裂するものが多く、茎葉は5深裂し、
裂片はさらに細かく1~2回深裂する。
花期は7~9月で、上部の葉腋につき、
花色は白色または淡紅色でほのかに麝香の芳香があり、
径5㎝くらいになる。
分果の背面に長毛が密に生える。
一・二枚目(右上・左上)は、こまさんが、
「名前が・・・・」のタイトルで、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 良く見かける花なのですが名前がわかりません。
道端に雑草のように咲いていました。
背丈は2mはあります。あまり綺麗なので写して見ました。
花はモミジアオイのようです。』
ということで、色々調べた結果、花の形・色・
雄しべの特徴などから「ジャコウアオイ」にたどり着いた。
しかし、草丈が2mほどあるということと、
写真で確認できる葉の形が「ジャコウアオイ」
とは少し異なっている点などから、
100%「ジャコウアオイ」であるとは言い難い。
ほかに考えられるのは、ハナアオイ属
( Lavatera)
の品種が草丈が近く、花姿もにており、
可能性は高いが、確証は得られていない。
以上のことから、本種は今後の検討対象である。
ゼニアオイ属は、南ヨーロッパ、アフリカ北部、
温帯アジアに約30種が分布しているが、
日本には1種も自生していない。
一・二年草または多年草で、
葉は互生し掌状に浅裂または深裂する。
花は腋生または頂生で、単生、束生、
あるいは総状花序につく。萼は5裂し、
ふつう3個の副萼片がある。
花弁は5枚で、雄しべは多数あり、
合生して雄ずい筒をつくり、花柱を包む。
葯は雄ずい筒の先端に集まる。花柱は心皮と同数あるが、
基部は合生し花柱分枝は糸状である。
果実は分果よリなり、それぞれに1個の種子を含む。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
ゼニアオイ を掲載している。