スイレン
ニンファエア(スイレン)
Nymphaea cvs.
ニンファエア(品種群の総称)
Water lily , Water nymph
世界各地の熱帯、亜熱帯、一部温帯に分布
水生植物
スイレン属は、世界各地の熱帯、亜熱帯および一部は温帯に
約40種が分布する水生植物で、長い葉柄と浮葉をもっている。
花には、夜咲き性と昼咲き性とがあり、
水面上に咲くかいくらか水面から抜き出して咲く。
萼片は4個で花弁は多数あり、雄しべは20~700個あって、
外側に位置する花糸は幅広くて花弁を呈し、
内側の雄しべの花糸は細くて糸状である。柱頭は拡大して放射状となる。
果実は海綿状の液果で、水中で成熟し、種子を放出する。
分類体系としては、本属はふつう4亜属2節に分類される。
また、園芸上の実用分類では、熱帯性スイレンと耐寒性スイレンがあり、
熱帯性スイレンには夜咲き系と昼咲き系があり、
耐寒性スイレンには大形系と小形系があり、2群4系に分けられる。
熱帯系スイレンは、葉が大きく、地下茎は塊根状となり、
花は水面上に飛び出して咲く。耐寒性スイレンは、葉が小さく、
地下茎はワサビ状で花は水面に浮かび、昼咲きだけで夜咲きはない。
スイレンには、園芸品種が多くあり、
園芸品種と原種の区別が非常に難しく、また、
品種の特定も決め手となる違いが判別しにくく、
品種の特定が非常に難しいため、ここでは品種の特定は行わないこととした。
なお、一部の園芸品種については、ニンファエア・**の項目参照のこと。
三枚目(左)は、広島県人さんが、「スイレン」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今朝から雨でしたが、昼前に少し止みましたので
スイレンの花を見に行ってきましたよ。これから大きな
ハスの花も咲きますからこれもとっても楽しみで~す。』
四枚目(左)も、広島県人さんが、「強い日差し」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日の日差しは眩しく強過ぎて、外仕事は出来ません。
夏に弱いタイプなんです。
photoshopエレメンツ5.0を使い、野の調べさんの所で教えて
いただいたレシピで作ってみました。
いろいろ楽しいことの出来る優れものソフトです。
画像遊びって、楽し~いですよ。』
五枚目(左)も、広島県人さんが、「スイレン」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 スイレンの花が咲き出しましたよ。
色とりどりで美しい花を観ているととても幸せを
感じます。』
ギリシャ神話では、スイレンは失恋した水の精ニンフ
( Nymphe )
の化身で、属名 Nymphaea
はそれに由来し、ヨーロッパでは一般的に縁起の良い花とされている。
古代エジプトの建築や美術にはいわゆるロータスの装飾なるものが数多くみられる。
これが現実にどんな植物を指していたかは定かでないが、
通説ではスイレンの1種であったとされている。
古代エジプトの建築ではスイレンを壁画にも描き、
神殿の柱頭にも花模様として刻んだ。スイレンを建築、
彫刻の象徴的装飾としたのはエジプトだけではなく、
古代の地中海沿岸域では広く行われた。
アッシリアでは壁の装飾に、トルコやペルシアでは絨毯の模様に用い、
ギリシャではその花の尾つなぎ模様をフリーズに刻んだ。
なお、フランスの印象派画家のモネは、晩年には好んでスイレンを描いたが、
それは当時の改良された耐寒性スイレンで、エジプトの熱帯性スイレンではなかった。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
ところで、皆さん、スイレンと
ハ ス
の簡単な見分け方を知っていますか?
葉が上の画像のように、水面にピタリとくっついているのがスイレンで、
葉が水面から出ているのがハスと覚えると簡単である。
また、スイレンはスイレン科スイレン属で、
ハスはクロンキスト体系ではスイレン科ハス属である。
【追記】
ハス属は、APGⅡ(2003年発表)
では、スイレン科(スイレン目)から分離し、
ハス属単型属からなるハス科
(APG で新設された科)として、ヤマモガシ目に変更された。