セイタカアキノキリンソウ(背高秋の麒麟草)
キ ク
ソリダゴ(アキノキリンソウ)
Solidago altissima
ソリダゴ・アルティッシマ
Tall goldenrod
北アメリカ東部~中部原産
多年草
セイタカアワダチソウは、北アメリカ東部から中部にかけて原産する多年草である。
根茎は急速に密に広がり、2~3年の間に密生した大群落をつくり、
草丈が非常に高くなり、茎は径1㎝余りにもかかわらず、木の枝のようにかたい。
9月下旬から11月にかけて、茎の上方に花枝が多数できて、濃黄色の頭花がつき、
長い円錐花序の花穂となって見ごたえがあり、群落全体が黄色一色となる。
明治末年ごろの渡来とされ、しだいに広がって河岸や開発地に大繁殖し、
花粉公害の原因になるとして嫌われるが、
別説では花粉に刺があって引っかかり飛びにくいという。
自然の植生のなかにあっては、
根から他の草の生育を阻害する物質を出して群落を広げるという説もあったが、
広がるだけ広がったあとは自滅作用を起して、衰退する群落も出始めたようである。
戦前は日本ではこれをカナダアキノキリンソウとよび、
S. canadensis (S.カナデンシス)と混同されていた。
アキノキリンソウ属は、北半球に約130種が分布し、
ヨーロッパとアジアに少数の種が、多くは北アメリカに自生する。
葉は多数あり互生し、茎から乳液を出さない。
黄色の頭花(頭状花序)を茎の上部に、
総状、円錐状、散房状などにつける。
総苞は鐘形で総苞片は3~4列あり、
かわら重ね状に並ぶ。花床は平らで小さい穴がある。
辺花は雌性で、1列からなり舌状で開出する。
心花は筒状で両性である。雄しべは5個あり、
葯の下部は鈍形で尾状とならない。
花柱は上部でふくれず、花柱分枝は扁平で
その先端に乳頭状突起をもった三角形または披針形の付属体がある。
痩果は円柱形で8~12個の隆条があり、多くの粗渋な冠毛がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]
本属の仲間は、
アキノキリンソウ 、
ソリダゴ・ルゴサ・ファイヤーワークス を掲載している。