チェリモヤ
バンレイシ
アンノナ(バンレイシ)
Annona cherimola
アンノナ・チェリモラ
Cherimoya , Chirimoya ,
Cherimalla , Custard apple
コロンビア南部、エクアドル、
北ペルーのアンデス高地原産
半落葉小高木
チェリモヤは、コロンビア南部、エクアドル、
北ペルーにかけてのアンデス高地(標高1500~1900m)
原産の半落葉小高木である。
チェリモヤは、バンレイシ属の1種で、
果実を食用とする果樹である。
ペルーの果実として名高く、
ペルー古代文明が栄えた有史以前にすでに栽培されていた。
チェリモヤの名前は、冷たい種子という意味のペルー語
Chirimuya
に由来している。
この名のとおりバンレイシ属の中ではより冷涼な温度を好み、
雪は見えるが積雪の無い場所で生育するといわれる。
アフリカ、アジアへはスペインの航海者により伝播され、
現在では中・南アメリカをはじめとした世界の暖帯、
亜熱帯、熱帯高地で
栽培される。
バンレイシ種は、直立性もしくはやや開張性のある
半落葉性の小高木で、高さ4~8mである。
花は葉腋部に形成され、長さ2~3㎝で、
外花被と内花被3こずつで2層をなしている。
外花被は外側が緑色で内側は白色である。
果実は多肉質の花床と多数の雄しべが融合した集合果で、
径10~15㎝で心臓形、球形、卵形をしている。
果皮はコルク質の小片が亀甲状となり、
その境目は隆起して網目状を呈している。
果皮は淡緑色で成熟すると暗緑色となる。
果肉は白色アイスクリーム状で、芳香があり甘く、
糖含量は約18%、ビタミンB1、B2、
カルシウム、リンなども多く含まれている。
本属の仲間は、
ギュウシンリ 、
バンレイシ を掲載している。
バンレイシ属は、高木または低木で
約100種が熱帯アメリカに分布する。
バンレイシをはじめチェリモヤ、トゲバンレイシなど、
数種が熱帯果樹として栽培される。
葉は単葉で互生し、全縁である。
花は両性で3数性を有し単生するか数個集まる。
花被片は6個で2列に配し多くの場合、
肥厚して多肉質となる。雄しべと雌しべは多数である。
花床と多数の雌しべが癒合した集合果を形成する。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]