ツクシは、トクサ属の1種で、スギナの胞子茎であり、
早春の山菜として利用される。
スギナは、北半球の温帯に広く分布し、日本では九州以北に分布する。
全草緑色中空で細枝を輪生し、スギの枝葉に似た夏緑性植物で、
黒色で細長い地下茎を土中に走らせ、旺盛な繁殖を行い、
若芽が出る前の早春に約20㎝前後の胞子茎(ツクシ)を地上に出す。
胞子茎の先端には長円錐形の胞子嚢穂がつく。
胞子嚢穂表面の小さい6角形の区画は胞子嚢托で、
その裏面に胞子嚢をつける。
山菜としては、胞子を散らす前の若いものを利用する。
まず、葉が集まってできた「はかま」を取り除き、
あく抜きのためうすい灰汁でゆで、カツオ節をかけたひたし物、
つくしごはん、卵とじ、ごまあえ、みそあえにしたり、
油いためにして醤油で味付けをしたりして食する。
ツクシは、リン、鉄およびニコチン酸などを、
それぞれ100g中に93、4.4、56㎎と多く含み、
ビタミンB1の分解酵素であるチアミラーゼも含有する。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本種の仲間は、意外なものとして
トクサ を掲載している。