NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名オオヒエンソウ(大飛燕草)
園芸(流通)名
別名
科キンポウゲ
属(和名属)デルフィニウム(オオヒエンソウ)
学名Delphinium grandiflorum
ラテン語読みデルフィニウム・グランディフロルム
英名Dwarf Chinese delphinium
原産・分布地中国北部からモンゴルに分布
園芸上分類多年草


 デルフィニウムは、中国北部からモンゴルに分布する多年草であるが、 日本では一年草として栽培される。
 草丈30~90㎝で分枝が多く、茎、葉、萼片外面と全体に軟毛を密生する。 葉は掌状に多数細裂し、裂片は線形である。
 花は径2.5~4㎝で広く開張し、青~白色で基部に斑点を有する。
 花の中心部の密葉は萼片と同色か黄色である。距は萼片と同長で、 真っ直ぐか、やや湾曲する。
 開花時期は、6~8、9月である。

 非常に多くの園芸品種が作り出されており、 現在までに作り出された園芸品種はゆうに4000種をこえている。
 ここに掲載した画像もおそらく園芸品種と思われるが特定は難しい。

 オオヒエンソウ属は、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ、 アフリカの山岳部に200種あまりが分布する。耐寒性のある一~多年草で、 園芸品種が多く作り出され、とくに欧米で、庭植え、切り花に多用される。
 直立性で草丈0.3~2mで、葉は有柄で掌状に浅~深裂する。
 青色を中心とした左右相称の花を総状あるいは穂状花序につける。 花弁状に見えるのは萼片で5個あり、上部のものは後ろに伸びて距をなす。
 花弁は花の中心部に小さく突出した部分で、離生する4枚の密葉となり、 園芸上 bee (ハチ) あるいは eye (目)とよばれる。
 雄しべは多数あり、らせん状に8輪に配するが、 これが弁化した八重咲きの園芸種もある。 雌しべは3~5個、果実は袋果である。
 近縁の   ヒエンソウ  属 [   Consolida ] は、かって本属に含められていたが、常に一年草であること、 密葉が2個で合着していること、雄しべが5輪に配すること、 雌しべが1個であることなどの点で、別属とされる。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]


  1枚目画像撮影日(場所):2012.02.20
      (花の館(温室)[愛知県知多市])
2・3枚目画像撮影日:2007.03.17

注:花の館は、佐布里緑と花のふれあい公園(梅っ花そうり)内の施設である。

2015.06.23 First making day [4t/44te/214100]
bt
fb
bb