ヒエンソウ(飛燕草)
チドリソウ(千鳥草)、ラークスパー
キンポウゲ
コンソリダ(ヒエンソウ)
Consolida ambigua
コンソリダ・アンビグア
Rocket larkspur
ヨーロッパ南部原産
耐寒性一年草
チドリソウ(千鳥草)、ラークスパー
キンポウゲ
コンソリダ(ヒエンソウ)
Consolida ambigua
コンソリダ・アンビグア
Rocket larkspur
ヨーロッパ南部原産
耐寒性一年草
ヒエンソウは、ヨーロッパ南部原産の耐寒性一年草である。
日本でも秋播きとしてふつうに栽培されている。
草丈30~90㎝で茎の分枝は少ない。
根出葉は有柄で、掌状に3裂し、裂片はさらに細裂して線状となる。
上葉は無柄で小形で掌状で細裂して線状となる。
茎頂に多花性のまばらな総状花序をなすが、しばしば円錐状となる。
下部の苞は掌状に細裂するが、上部では線形である。
小苞は小さくて短く、花の基部に達しない。
密葉は3裂し、中央列片がさらに2裂する。
花色は青、藤、赤、桃、白などである。
花は径3~4㎝で、距は萼片と同長である。
開花時期は、5月ごろである。1870年ごろ渡来した。
ヒエンソウ属は、約50種からなり、地中海地域から
中央アジアにかけて分布する一年草である。
葉は互生で、掌状に細裂する。
花は左右相称で、頂生の総状~円錐花序につき、
1個の苞と2個の小苞がある。
萼片は花弁状で5個あり、うち上側の1萼片は距を有する。
花冠の中央に、合着した2個の花弁からなる密葉があり、
密を貯める距を有する。
雄しべは多数で、らせん状に5輪に配する。
雌しべは1個である。
果実は、袋果でである。
近縁の
デルフィニウム (
Delphinium )は、離生する4個の密葉、
8輪に配する雄しべ、3~5個の雌しべをもつので区別できる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]