ツバキ ➡ ペンタフィラクスに変更(APGⅡ)
エウリア(ヒサカキ)
Eurya emarginata
エウリア・エマルギナタ
( Null )
本州中南部、四国、九州、南西諸島に分布
常緑小高木又は低木
ハマヒサカキは、本州中南部、四国、九州、
南西諸島に分布する常緑小高木又は低木である。
小枝はふつう淡黄褐色の毛を密生する。
葉は微おう頭で鋭脚の倒卵形で、長さ2~4㎝で厚革質で無毛、
濃緑色で光沢があり、葉脈がへこむ。葉縁はやや裏側に反り、
低い鈍鋸歯がある。
花は淡緑色で、1~4個が腋生し、
10月ないし12月~4月に開花する。雄しべは10~15個ある。
花に不快な臭気があり、群植されている場合などには臭気が漂う。
園芸的には刈込み材料、生垣、防潮垣などとして多用されており、
また地被的に刈込み材料として用いられている。
ヒサカキ属は、常緑の小高木または低木で、約100種からなり、
おもに南アジアを中心とするアジアに多く分布するが、
一部がニューギニア、太平洋諸島(ミクロネシア、ポリネシア)
から中央・南アメリカにおよんでいる。
日本には、奄美諸島や琉球諸島の固有種含めて6~7種が知られている。
葉は単葉で互生し、有柄で通常は鋸歯縁である。
花はふつう単生または束状につき、宿存性の小苞がある。
萼片は宿存性で通常5個、花弁は5枚で基部が合着し、
いずれもかわら重ね状に配列する。
雄しべは5個または倍数ときに多数である。
雌しべは1個で花柱は3~5分岐する。
果実は球形の液果で、黒く熟し、多数の種子を含む。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
図鑑には、群植されると臭気が漂うとなっているが、
三枚目(左)のように群植されていてもあまり臭気は感じなかった。
本属の仲間は、
ヒサカキ を掲載している。
【追記】
ヒサカキ属は、APGⅡ
でツバキ科から分離し、新設されたペンタフィラクス科に変更された。
四枚目(左)は、我が家の鉢植えの「ナンキンハゼ」の根元か
ら若葉を出した「ハマヒサカキ」である。
なお、これが「ハマヒサカキ」の若葉と分かったのは2年後の
花が咲いた姿を見た時であった。
発芽したばかりの頃は何の芽かわかりませんでしたが、折角
芽吹いてくれたので、どんな木になるのか育ててみようと思い
このまま育てることにしました。
ここに芽吹いたのは、近くの公園に多くの「ハマヒサカキ」が
植栽されているので、おそらく鳥たちがそこら当たりから種を
運んできたからだろうと思っています。
五枚目(左)は、四枚目(左上)から約1年後の画像で、1年で 約20㎝程度まで成長しましたが、この時点で常緑樹の樹木で あることはわかりましたが、相変わらず名前は不明でした。
六枚目(左)は、五枚目(左上)から約1年後(発芽からは2年後)
についに花が咲きました。
晩夏頃に葉の腋部分から下向きに小さな蕾がイッパイ付き
その時点で、これは過去に見たことがある「ハマヒサカキ」の蕾
ではないだろうかと様子を見ていました。
そして12月に入って遂に花が咲き、この木は「ハマヒサカキ」
で間違いないと確信が持てました。
なお、画像では花はそこそこ大きく見えていますが、花径は
3~5㎜ととっても小さくて可愛い花です。ですが、花は下向き
に咲くため、覗き込まないと可愛い花の姿は見れません。
七枚目(左)は、花の咲いている「ハマヒサカキ」の全体像であ
る。後ろに見える幹だけのものが、盆栽仕立てにして育ててい
る「ナンキンハゼ」で、「ナンキンハゼ」は落葉樹なので秋から
春までは、このように枝を切り落として幹だけにしています。
現在「ハマヒサカキ」の樹高は32㎝であり、樹形は低木です
ので、このくらいから刈り込めば「ナンキンハゼ」との同居がで
きると思っています。