NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ヒマワリ(向日葵)
園芸(流通)名
別名ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)
科キ ク
属(和名属)ヘリアンツス(ヒマワリ)
学名Helianthus annuus
ラテン語読みヘリアンツス・アンヌース
英名Mirasol , Common sunflower
原産・分布地北アメリカ原産
園芸上分類一年草


 ヒマワリは、北アメリカ原産の一年草である。
 草丈は90~200㎝になり、 株全体に短くてかたい毛茸(もうじ)がある。
 葉は互生し、大きな長楕円形で長さ20~30㎝で先端がとがり、 長い葉柄があり葉縁が鋸歯状になる。
 頭花は頂生し、ふつうは舌状花と筒状花からなるが、 園芸品種によっては筒状花のみからなる。
 花色は黄色または淡橙黄色で、赤褐色のものもある。
 頭花は径7.5~30㎝と大きく、 園芸品種によっては40㎝に達するものもある。
 花壇や切り花に利用するほかに、 種子からひまわり油をつくり食用や製菓用にする。
 ヨーロッパには1596年に紹介され、 日本には1666年(寛文6)に渡来した。
 非常に多くの園芸品種がある。

 ヒマワリ属は、おもに北アメリカに分布し、耐寒性の多年草、 または耐寒性が無く耐暑性の一年草である。
 多年草は地下に塊根があり、株分けと挿木によって増殖する。
 株全体は強靭で、短い毛茸がある。 葉は互生または下部の葉がけが対生し、全縁または鋸歯状縁である。
 頭花(頭状花序)は茎や枝の頂部に、単生ないし散房状につく。 舌状花は雌性で1列あり、不稔で黄色である。 筒状花は両性で、稔性があり黄色、褐色または紫色を帯びる。
 成長がすこぶる旺盛で栽培しやすく、栽培の管理もほとんどなく、 天候や土壌などの自然条件の障害による影響もなく、一般栽培に向く

【ヒマワリの文化史】
 ヒマワリは中央アメリカからペルーにかけて分布しているが、 インカはこの花を太陽神のシンボルとみなし、 インカの寺の石に花形を彫りつけていた。
 コロンブスのアメリカ発見後、はやくアメリカから ヨーロッパに移された観賞植物としては、カンナ、ヒマワリ、 オシロイバナ、タバコ、マリゴールドの5種類があり、 17世紀初頭にヨーロッパ諸国から出た園芸書は、 いずれもこれらの植物を加えている。 さらに後年、これらはそろって日本に渡来した。 ヨーロッパではこれらの中の、 カンナ、ヒマワリ、マリゴールドの育成を続け、 今日では重要な園芸植物になっている。
 17、18世紀に描かれた、アムステルダムとフランドルを 中心にした花の絵の中にはヒマワリが数多く描かれている。 しかし、いずれも多くの花を集めた花かごや花瓶の中のひとつであって、 ヒマワリを単独に描いたものはなく、 ゴッホの絵になって初めてヒマワリだけをあつかっている。 以来、多くの画家によってヒマワリが描かれてきた。 また、今日でも民家の庭や家の入口にヒマワリを植えている例が多い。 日本では、江戸の中期以降、伊藤若沖、 酒井抱一などの画家がヒマワリだけの絵を描いている。
 ヒマワリの花色の変化が現れたのは20世紀になってからで、 雑種も現代になってつくられ、花壇に用いられることになった。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]

 本属の仲間は、  ヒメヒマワリ 、   ヤナギバヒマワリ・ゴールデン・ピラミット  を掲載している。

1枚目画像撮影日:2006.06.27
2枚目画像撮影日:2006.07.29
3枚目画像撮影日:2005.07.10
4枚目画像撮影日:2004.07.04

2015.08.30 First making day [6h/62hi/253100]
bt
fb
bb