ヒメエニシダは、交雑種で常緑低木である。
花がエニシダより少し小さいほかは、花の色、
形はエニシダとほとんど同じである。
花のつき方がエニシダより若干密につく。
エニシダ属は、中部ヨーロッパおよび地中海沿岸地域に分布し、
東は小アジア、南は北アフリカ、マデイラ、
カナリア諸島にも達する低木または小高木で、枝条に刺はない。
全体の種の数は約70といわれ、
ヨーロッパで庭木として重要な位置を占めている。
常緑性のものもあるが、落葉性のものが多い。
葉は小さく目立たないが、互生し単身複葉または3出複葉、
あるいは両者を混生する。
花は、マメ科植物に特有の典型的な蝶形花冠ををもち、
腋生または頂生の総状花序につくか、束状につく。
黄花ののものが多いが、なかには乳白、白、紅紫色のものもあり、
園芸品種には青銅色や深紅色も見られる。
萼はふつう鐘状で先端は2唇形になる。
雄しべは10個あるが合着して筒状になっている。
果実は扁平な豆果となる。
本属の植物が日本に渡来したのは、
延宝年間(1673~81)といわれている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、花が少し大きい、
エニシダ や、白花の
シロバナエニシダ 、
一部の花弁だけ暗赤色になる、
ホホベニエニシダ 、
そして、真っ赤な花の園芸品種の
キティスス・プルプリウス などを掲載している。