ヒメコバンソウは、ヨーロッパ原産であるが、
日本の西南部各地の原野や路傍に帰化する一年草である。
全体が緑色で稈は叢生する。茎は細く直立し葉はまばらに互生し、
細長い披針形で、茎とともに無毛で先端はとがり、
基部は斜めに葉鞘に接続し、小舌は卵状披針形である。葉質はやわらかい。
茎頂に長さ10㎝内外の円錐花序を夏につけ特異な形をした小穂を分枝上につける。
小穂は同属の
コバンソウ に比べ小形であり、
扁平な参画上卵形で、緑色で平滑である。
小花は10個内外あり、心臓形をしている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]