ヒメライラック
モクセイ
シリンガ(ハシドイ)
Syringa microphylla
シリンガ・ミクロフィラ
Littleleaf lilac
中国東北部に自生
落葉低木
ヒメライラックは、中国東北部に自生する落葉低木である。
高さは1mに満たない。枝は幼時多少の長軟毛をしく。
円錐花序はまばらで長さ3~7㎝である。
花冠の筒部は細長く長さ10㎜で、裂片は卵状披針形で、
暗淡紅色である。開花時期は、6月である。
葉は卵円形あるいは楕円上卵形で長さ1~4㎝で表面にはやや長毛があり、
裏面は灰緑色で短軟毛ががり、成葉では脈上に毛が残る。
ハシドイ属は、ヨーロッパ南東部から中国、
朝鮮半島にいたる旧世界に約30種が分布する。
日本にもハシドイおよびマンシュウハシドイが自生する。
落葉性の低木ないし小高木で、寒冷地向きの造園樹として利用される。
ヨーロッパでは庭植えされることが多く、
ほかに鉢植えや促成切り花としても用いられている。
中国でも自生種が多いので、古くから庭木として用いられた。
花に芳香があるので、古来香油をとるためにも栽植されてきた。
葉は対生し、全縁まれにへ羽状分裂あるいは浅裂し有柄である。
花は両性で、頂生あるいは腋生の円錐花序をなし、
前年枝または当年枝につく。
花冠は漏斗状または高盆形をなし、筒部は長く先端は4裂する。
花色は白および紫、紅紫で濃淡がある。
萼は4歯牙を有し宿存する。
雄しべは花冠筒部につき内在ああるいは超出する。
花柱は2裂した柱頭をもち、雄しべより短い。
果実は長楕円体をなし、2裂片をなす乾いた蒴果である。
種子は扁平で、翼をもつ。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
ハシドイはあまりなじみのない名前である。
やはりライラックと言えば誰でもわかる樹木である。
本属の仲間は、
ライラック を掲載している。