フキは、本州、四国、九州、琉球諸島、朝鮮半島、
中国に分布している多年草である。
フキはフキ属の1種で、葉柄を野菜として利用するほか、
若い花序を山菜として食用にする。
フキは、細長い地下茎を3~4本発生し、7~8節伸長する。
各節から、長い葉柄と大円形の葉身をもつ、
いわゆるフキの葉が4~5本生じる。
雌雄異株で、雌株には多数の雌花に混じって少数の不稔の両性花が、
雄株ではすべて不稔の両性花からなるか、
少数の雌花が混じることもある。
地下茎の各節からは、フキの葉の生じる前に
大きい鱗片の苞に包まれた花序を出す。
この若い花序は
フキノトウ
とよばれる。
フキ属は、多年草で北半球に約20種が分布する。
根出葉は大きく、心臓形または腎臓形で、雌雄異株である。
花茎に平行脈をもつ苞を互生し、頭花(頭状花序)を円錐状につける。
雌性小花の花冠は糸状で切頭または舌状である。
雄性小花は筒状で5歯があり、葯の基部は鈍形または矢じり形である。
花柱は雌性小花では糸状で先が短く2裂し、
雄性小花では棍棒状で先が短く2裂するが裂片が直立する。
痩果は無毛で、雪白色の冠毛がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]