ベニジュームは、南アフリカ原産の半耐寒性一年草である。
高さ約80㎝となる。基部で分枝し、小さく裂けた葉をもち、
葉は上部のものほど線形となり、白色の短毛につつまれている。
頭花は約9㎝で、舌状花は黄色または黄橙色で基部は暗紫褐色で、
筒状花は紫褐色である。
開花時期は、暖地で3月ごろ、寒冷地では4~5月である。
日中の晴天のときは開いて、曇天または夜間は閉じる。
日本には1935年(昭和10)ごろに入り、ほとんどが花壇用である。
近年、種間雑種もつくられて花色の変化も見られつつある。
ウェニディウム属は、南アフリカ原産の一年草または多年草で約18種あり、
全体が白色の毛につつまれている。
ほとんどが花壇用で、葉は互生し羽状に深裂して全縁である。
頭花(頭状花序)は長い茎に単生し総苞は数列からなる。
花床にはふつう輪片がない。
筒状花は両性で、舌状花は雌性である。
痩果は無毛で、有翼あるいは有稜となる。
冠毛はないが、小さな4鱗片がつくこともある。
本属は
アルクトティス属 によく似ているが、
後者は痩果が有毛であるので区別されている。