ボダイジュは、中国原産の常緑高木である。
本種はその名前から、日本でも寺院などに植栽されている。
高さ25mになる。枝には毛が残る。
葉は歪んだ三角状広卵形で長さ5~10㎝で幅4~8㎝で
上面が無毛で下面に星状毛が密生する。
果実はやや球形で長さ7~8㎜で長い果序軸の先に数個つく。苞は大きい。
シナノキ属は、北半球の温帯に約30種が分布し、
街路樹や公園樹として広く植栽されている。落葉広葉高木である。
葉は枝にジグザグに2列互生し、ふつう広卵形で基部が心臓形である。
樹冠は卵形で枝はやや下垂する。
花は腋生または頂生の集散花序につき下垂する。
花序には葉状の苞があり、
花序の柄はふつう苞の中央脈の中ほどまで合生する。
萼片、花弁はともに離生し、各5個ある。雄しべは多数ある。
花弁と対生して内側に花弁状仮雄ずいが5個ある。
結実後、果序軸は苞とともに落下し、風で飛ばされ種子を散布する。
果実は球形で堅果状をし、中に1~2個の発達した種子がある。
花は蜜源として重要である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
本属の植物は、一般に「菩提樹」とよばれ、イチジク属の1種の
インドボダイジュ と名前の上で混同されることがある。
【追記】
シナノキ科を、APGⅡに基づきアオイ科に変更した。
これによりシナノキ科は、 APG
分類体系では使われない科となった。