テンジクボダイジュ(天竺菩提樹)
ク ワ
フィクス(イチジク)
Ficus religiosa
フィクス・レリギオサ
Bo tree , Peepul , Sacred fig
インド~東南アジアに分布
落葉高木
インドボダイジュは、アコウ亜属で、
インドから東南アジアにかけて分布する。
インドボダイジュは、インドでは
ヒンズー教か仏教に捧げる聖樹となっている。
落葉高木で、高さ20m以上になる。
光沢のある緑色で尾頭の葉は、本属の中では美しい種である。
葉は卵状円形で光沢のある緑色で、先端が長く尾状をなし、
10㎝くらいの葉柄があって、微風にも葉がゆれる。
新しい葉は桃色を帯びる。
果嚢は腋生で双生し、無柄で暗紫色となる。
イチジク属は、両半球の熱帯から暖帯にわたって広く分布し、
約800種がある。
常緑または落葉の高木または低木で、
ときに着生植物として育つものもある。
また幹や枝から気根を出しながら分枝開張するものもあり、
ベンガルボダイジュは有名である。
葉はふつう互生(まれに対生)し、
全縁まれに鋸歯縁または分裂する。
花は雌雄同株まれに異株で、
花床がくぼんで壺状になった花嚢(かのう)の内部につく。
花嚢は球形、楕円形、洋ナシ形で肉質で、
基部にしばしば3個の苞がある。
雌雄異株の場合、雄花は雌花と混生するか、
花嚢の先端の開口部付近に集まる。
雄花は花被が2~6裂し、雄しべ1~6個ある。
雌花は花被は小形である。いずれも花被は離生または合生する。
各花の間に苞があるものとないものがある。花後、
花嚢は果嚢となり、多数の痩果を含む。
本属は、「アコウ亜属」、「ファルマコシケア亜属」、
「シコモルス亜属」、「イチジク亜属」の4亜属に分類される。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
イチジク 、
イヌビワ 、
ガジュマル 、
ベンガルボダイジュ などを掲載している。
また、一般に「菩提樹」といわれているのは、シナノキ科、シナノキ属の1種の
ボダイジュ であり、本種と名前の上で混同される
ことがある。