NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名マンリョウ(万両)
園芸(流通)名
別名
科ヤブコウジ ➡ サクラソウに変更( APGⅢ)
属(和名属)アルディシア(ヤブコウジ)
学名Ardisia crenata
ラテン語読みアルディシア・クレナタ
英名Coralberry
原産・分布地関東以西、四国、九州、南西諸島、
原産・分布地朝鮮半島、台湾、中国、インドに分布
園芸上分類常緑低木


 マンリョウは、関東以西、四国、九州、南西諸島、 朝鮮半島、台湾、中国、インドに分布する常緑低木である。
 暖地の林内に生え、庭によく植えられている。茎は直立し、 高さ30~100㎝になり、上部で開出する小枝を出す。 ヤブコウジのようなほふく枝はない。
 葉は互生し、質厚く濃緑色で長楕円形で長さ4~13㎝で、 縁は波状でやや肥大して反曲し、歯牙の間に内腺点がある。
 葉面には小さな明点や黒褐色の点があり、 乾くとやや突出した点となって残る。
 花は7月に咲き、葉腋から出る散房状の花序に数~数十個つき、 花柄にはふつう葉がつく。
 花冠は白色で5裂し、径約8㎜で裂片は反曲する。
 果実は赤熟し、径約6㎜である。

 マンリョウは結実性に優れ、実生個体から変わり物が出やすく、 古来、果実の色や葉の変化などの組合せで 固有の園芸品種が多く栽培・維持されてきた。
 また「万両」という名称から、 縁起物として正月の床飾りに用いられるなど愛好家は多い。

 マンリョウに対し、センリョウという植物があるが、 センリョウ  はセンリョウ科センリョウ属の植物であり、 マンリョウの実が下向きにつくのに対し、 センリョウの実は茎頂の上に付く違いがある。

 ヤブコウジ属は、アフリカを除く世界の熱帯~温帯に 約300種があるが、オーストラリアには少ない。
 常緑性の高木から低木または亜低木である。葉は単葉で、 多くは互生し全縁または鋸歯縁である。
 花は通常両性で、頂生または腋生の円錐~散房状などの花序につき、 ふつう5数性をもつ。
 萼、花冠はともに深裂するが、花冠裂片は右回りの片巻き状に配する。
 雄しべは短く、直立し花筒基部につく。葯は内向する。 果実は石果で1個の種子を入れる。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]


【追記】
 ヤブコウジ科は、 APGⅢ でサクラソウ科に統合された。
 これによりヤブコウジ科は、 APG 分類体系では使われない科となった。

1枚目画像撮影日:2006.07.22
2枚目画像撮影日:2003.12.23
3枚目画像撮影日:2004.07.04
4枚目画像撮影日:2004.11.01
5枚目画像撮影日:2009.01.10

2015.10.05 First making day [7m/71ma/283100]
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