ヤブコウジ ➡ サクラソウに変更( APGⅢ)
アルディシア(ヤブコウジ)
Ardisia crenata
アルディシア・クレナタ
Coralberry
関東以西、四国、九州、南西諸島、
朝鮮半島、台湾、中国、インドに分布
常緑低木
マンリョウは、関東以西、四国、九州、南西諸島、
朝鮮半島、台湾、中国、インドに分布する常緑低木である。
暖地の林内に生え、庭によく植えられている。茎は直立し、
高さ30~100㎝になり、上部で開出する小枝を出す。
ヤブコウジのようなほふく枝はない。
葉は互生し、質厚く濃緑色で長楕円形で長さ4~13㎝で、
縁は波状でやや肥大して反曲し、歯牙の間に内腺点がある。
葉面には小さな明点や黒褐色の点があり、
乾くとやや突出した点となって残る。
花は7月に咲き、葉腋から出る散房状の花序に数~数十個つき、
花柄にはふつう葉がつく。
花冠は白色で5裂し、径約8㎜で裂片は反曲する。
果実は赤熟し、径約6㎜である。
マンリョウは結実性に優れ、実生個体から変わり物が出やすく、
古来、果実の色や葉の変化などの組合せで
固有の園芸品種が多く栽培・維持されてきた。
また「万両」という名称から、
縁起物として正月の床飾りに用いられるなど愛好家は多い。
マンリョウに対し、センリョウという植物があるが、
センリョウ はセンリョウ科センリョウ属の植物であり、
マンリョウの実が下向きにつくのに対し、
センリョウの実は茎頂の上に付く違いがある。
ヤブコウジ属は、アフリカを除く世界の熱帯~温帯に
約300種があるが、オーストラリアには少ない。
常緑性の高木から低木または亜低木である。葉は単葉で、
多くは互生し全縁または鋸歯縁である。
花は通常両性で、頂生または腋生の円錐~散房状などの花序につき、
ふつう5数性をもつ。
萼、花冠はともに深裂するが、花冠裂片は右回りの片巻き状に配する。
雄しべは短く、直立し花筒基部につく。葯は内向する。
果実は石果で1個の種子を入れる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
【追記】
ヤブコウジ科は、 APGⅢ
でサクラソウ科に統合された。
これによりヤブコウジ科は、 APG
分類体系では使われない科となった。