センリョウ
クロランツス(センリョウ)
Chloranthus glaber
クロランツス・グラベル
( Unknown )
本州(中部以西)、琉球諸島、台湾、
朝鮮半島南部、中国、マレーシア、
インドなどの暖帯~熱帯に分布
常緑小低木
センリョウは、本州(中部以西)、琉球諸島、台湾、朝鮮半島南部、中国、
マレーシア、インドなどの暖帯から熱帯に分布する。
山林の半日陰に自生する常緑小低木ある。
茎は緑色で、高さ50~80㎝になる。
毎年2~3月に地下節から分岐した筍(たけのこ)
に似た芽が伸び株立ち状になる。
花は、前年生枝の葉腋から伸びた新梢の先端に10個ほどが、
2~3回分枝する穂状花序につき、黄緑色で小さい。
開花時期は、6月中旬で、花が終わると球形の果実ができ、
11月中旬には赤熟する。
本種の変種に、果実が黄熟するものもあり、
キノミセンリョウ とよばれている。
庭木としても栽培されているが、
名前がめでたいところから正月用の生け花材料として多く使われ、
茨城県波崎町、静岡県湖西市に栽培が多い。
センリョウ属は、アジアの熱帯および東アジアの温帯に約10種があり、
草本あるいは低木である。枝には節がある。
葉は単葉で対生し、鋸歯縁で有柄で小さい托葉がある。
花は両性で、頂生の穂状花序につき有苞で、花被はない。
雄しべは3個または1個でときに子房の側方につき、
葯は中央の雄しべに2(または0)個、側生する雄しべに1個あり、
花糸の基部は合生する。果実は石果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
本属の仲間は、キノミセンリョウ以外に、あまり似ていない
ヒトリシズカ 、
フタリシズカ
を掲載している。
センリョウに対し、マンリョウという植物があるが、
マンリョウ はヤブコウジ科ヤブコウジ属の植物であり、
センリョウの実が茎頂の上に付くのに対し、
マンリョウの実は下向きにつく違いがある。