ムシトリナデシコ(虫取撫子)
ハエトリナデシコ(蝿取撫子)
ナデシコ
シレネ(マンテマ)
Silene armeria
シレネ・アルメリア
Gerden catchfly , Sweet william catchfly
ヨーロッパ中南部原産
一年草
ハエトリナデシコ(蝿取撫子)
ナデシコ
シレネ(マンテマ)
Silene armeria
シレネ・アルメリア
Gerden catchfly , Sweet william catchfly
ヨーロッパ中南部原産
一年草
ムシトリナデシコは、ヨーロッパ中南部原産の一年草である。
茎は直立し、上部で分枝する。
高さ50~60㎝になり、茎や葉の全体が平滑で白粉におおわれる。
葉は全縁の卵形または卵状披針形で、
基部は無柄で茎を抱き先端は鋭形である。
茎の上部の節下には環上に粘液を分泌し、
これに虫がつくとこからハエトリナデシコともよばれる。
花は径1㎝くらいで、多数が茎の頂部に散房状の集散花序につく。
花色はふつう紅色であるが、淡紅色のほかまれに白色もある。
開花時期は、5~6月である。
園芸種では玉咲きのものが栽培されている。
場所によっては路傍に野生化し群生している。
シレネ属は、一年草、多年草、低木で、
約300種が主として北半球、南アフリカに分布している。
一般的に雑草といわれているものが多く、
園芸的に価値のあるものは、多年草の中の数種にすぎない。
これらは主として高山植物で、クッション状、
あるいはカーペット状に広がり、ロックガーデン植物として欠かせない。
葉は対生し托葉がない。花はふつう両性で、
単生するか、集まって咲き、集散状、円錐状を呈する。
萼は筒状で5歯を有し、多くの脈がある。
花弁は5枚で、先端はたいてい2裂するかおう入し、
舷部基部内側に副花冠の鱗片が2個ある。
雄しべは10個である。子房は上位で1室であるが、
基部で3~5室に分かれていることが多い。
花柱は3個で、ときに4個または5個である。
果実は蒴果で、花柱の2倍数に分裂する。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
シレネ 、
シレネ・ペンジュラ を掲載している。