アケボノスギ(曙杉)
ヒノキ(セコイア亜科)
メタセコイア(メタセコイア)
Metasequoia glyptostroboides
メタセコイア・グリプトストロボイデス
Dawn redwood
中国四川省発見
落葉性針葉高木
メタセコイアは、1945年に中国四川省で発見され、
アメリカ合衆国を経て日本に渡来したもので、
各地の風致木として植栽されている。
樹高は30mくらいになり、冬期に葉と小枝を落とす。
葉は鈍頭の線形で2列水平に対生し、
長さ15~20㎝で基部に関節がある。
雄花の雄しべは約20個である。
球果の鱗片はふつう22~26個ある。
葉色が淡緑色であるため、常に新緑の感じを与える。成長が早い。
1977年ごろから日本各地で種子が得られるようになった。
二枚目(左)は、その球果である。
表面が多くの鱗片でおおわれているのがよくわかる。
メタセコイア属は、中国原産の単型属で、
落葉性針葉高木である。
生きている化石植物として知られる。
枝、小枝、葉などすべて対生する。
雌雄同株である。雄花は楕円形で、
十字対生する多数の雄しべからなり、
枝端に穂状あるいは円錐状の花序をなして下垂する。
雄しべは、花糸の下面に3葯胞を有する。
雌球花は広楕円形で小枝の先端に単生し、
十字対生する多数の鱗片からなる。
鱗片は横に長い盾形で、5~9個の胚珠をつける。
種子は扁平な倒卵円形で、翼をもち、
翼の上部に浅い切れ込みがある。
球果は年内に成熟し、木質化する。
本種に似る
セコイア
は、常緑性で、葉、雄しべ、球果の鱗片がらせん状につき、
雄花が単生することで区別される。
本種は、和名、属名、和属名がすべて「メタセコイア」である。
属名は、ギリシア語の、~の後に、の意味の
meta とセコイアに由来し、
化石植物としてしばしばセコイアと混同されていたのを、
後に区別したため、「メタセコイア」とつけられた。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]
【追記】
メタセコイア属は、スギ科とする見解もあるが、
ここではヒノキ科のセコイア亜科メタセコイア属とした。