シュッコンパンヤ(宿根パンヤ)
ガガイモ ➡ キョウチクトウに変更( APGⅡ)
アスクレピアス(トウワタ)
Asclepias tuberosa
アスクレピアス・ツベロサ
Tuberroot , Chigger flower ,
Pleurisy root , Indian paintbrush ,
Butterfly weed , Butterfly milkweed
北アメリカ原産
多年草
ヤナギトウワタは、北アメリカ原産の多年草である。
日本ではもっともふつうに栽培されている。
高さ50~80㎝になり、線形披針形の葉をやや互生する。
葉の形がヤナギに似ているのでこの和名がついた。
夏に橙色の花を頂生の、または上部の葉腋に散形花序につける。
ときに紅色や黄色の花もある。
花は水揚げがよいので切り花に用いられる。
花後に先のとがった長楕円形の果実がつき、中に冠毛のついた種子が多く入っている。
果実の形がパンヤノキに似ているので、宿根パンヤともよばれる。
根は塊茎状に長く水平に肥大し、茎はこれより出る。
この根を乾燥させたものを薬用にするという。
ヤナギトウワタに似た名前の
フウセントウワタ が、同じガガイモ科にあり、
花もどことなく似ている。しかし、
ヤナギトウワタはトウワタ属であり、
フウセントウワタはフウセントウワタ属の違いがある。
トウワタ属は、北アメリカとアフリカに100種以上が分布し、
そのうち数種が花壇、鉢植え、切り花として栽培されている。
ほとんどの種は多年草で、まれに亜低木となるものもあり、
塊根をもつものもある。
茎や葉を傷つけると乳汁が出る。
葉は披針形で全縁で対生で輪生し、まれに互生する。
花は腋生または頂生の散形状集散花序につき、
花冠は5裂して裂片は著しく反巻し副花冠がある。
副花冠は大きさ形がまちまちの頭巾状の裂片をもち、
裂片には角状の突起がつくこともありつかなこいともある。
萼は小さく、5裂するか5萼片よりなり、
開花すると反巻する花冠裂片の陰にかくれて見えない。
雄しべ5個は雌しべのまわりに癒着し、
花粉は1対の花粉槐となって付属の腺体(花粉運搬器)
で送粉昆虫により運ばれる。
2個の花柱の柱頭は合着し、子房は2室である。
袋果はふつう1対からなり、ときに片方が完全に発達しないことがある。
種子は多数で、ふつう長い絹毛が束状につく。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
【追記】
ガガイモ科は、 APGⅡ
でキョウチクトウ科に統合されたため、キョウチクトウ科に変更した。
これによりガガイモ科は、 APG
分類体系では使われない科となった。