ユリズイセンは、ブラジル北部原産の多年草である。
草丈1mくらいになり、葉は長楕円形またはへら形である。
茎の頂部に短い花柄をもった花が散形状につく。
6個の花被片は等長で筒状をなして半開する。
花色は赤く、頂部は黄緑色で内側に黒色の短い条斑が多くある。
塊茎は地表から浅いところにできてよく分球する。
春と秋の気温の低いときはよく茂るが真夏の高温期には弱り、
5~6月と秋に開花する。
アルストレメリア属は、南アメリカに50種ほどが分布しているが、
現代の園芸品種は主にチリ原産種が育種の交配親になっている。
チリ以北のものは耐寒性がないので、露地栽培には適さない。
肉質で円筒状の塊茎または肥大地下茎をつくるが、
種によっては塊茎のある深さが違うので、
定植の際注意しなければならない。
茎葉は葉柄がねじれているので裏面が表を向くことが多い。
花は頂生の花序をなしてつき苞がある。
花被片は6個あり、雄しべも6個ある。
子房は下位で3室あり、花柱は1個で柱頭は3裂する。
果実は蒴果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
アルストロメリア を掲載している。