NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名(無し)
園芸(流通)名
別名
科キンポウゲ
属(和名属)ラヌンクルス(キンポウゲ)
学名Ranunculus ficaria
ラテン語読みラヌンクルス・フィカリア
英名Lesser celandine
原産・分布地ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ原産
園芸上分類多年草

 ラヌンクルス・フィカリアは、ヨーロッパから西アジア、 北アフリカに広く分布する横臥性の多年草である。

 根茎をもち茎は短く基部でよく分枝し、 草丈は30㎝くらいになる。
 葉は心臓形から三角形になり、光沢があってわずかに角ばり、 鈍頭で葉柄は太く長く基部で広がっている。
 花柄も太く長く、径約3㎝の黄花を1個つけ、 3~5月に開花する。白花や八重がある。

 キンポウゲ属は、約500種あり、全世界に分布するが、 熱帯の低地には例外的な種類しか生育していない。
 多年草または一・二年草である。多くは根出葉を叢生し、 ひげ根を生じる。 根茎や塊茎または塊根などをもつものが少なくない。
 葉はふつう長い葉柄があり、基部は鞘状になる。 葉身はいろいろな形のものがある。
 鋸歯または欠刻のある数個の裂片に中、 深裂し心臓形の基部をもつものが多いが、 倒卵形で上部で浅裂し、円形ないし楔形の
基部をもつものや、さらに狭くなり披針形で先に鋸歯があるもの、 ついには線形で全縁のものにいたる系列が見られる。
 葉の分裂が強くなり、3出ないし羽状の複葉になるものも少なくない。
 ふつう春から夏にかけて地上に茎を伸ばして花をつける。
 茎は直立し分枝して茎葉をつけるものから、 分枝せず茎葉をつけず先端に1個の花をつけるもの、 また、ほふく性のものなどがある。
 花は放射相称で両性で異花被花(萼片と花弁の区別があるもの)である。
 花床は突出し、球形ないし楕円形でしばしば毛が生える。
 萼片は5または3個で緑色でかたく ふつう毛が生え保護花序となって蕾のとき花の内の部分を包む。
 花弁は5枚またはより多くふつう萼片より大きく、 薄くて光沢があり着色する。
 黄色がもっとも多いが、白色、赤色、青紫色のものもある。
 花弁の内側の下方にふつう1個の密腺がある。 密腺の部分はへこんでいるもの、袋状になっているもの、 または小片でおおわれて
いるものなどいろいろある。
 雄しべは多数である。雌しべも多数で多くは歪んだ卵形ないし 長卵形で先は細まり柱頭をつける。
 雌しべ内には斜上し、1枚の珠皮をもつ胚珠が1個ある。 果実は痩果で、集まって球形ないし楕円形の果球となる。
 全世界に分布しているが、北半球の暖帯以北にはとくに多く、 日本でもウマノアシガタなどは春の野に咲く花として親しまれ、
タガラシ、キツネノボタンなどは、もっともふつうな水田雑草であり、 ミヤマキンポウゲなどはもっともふつうの高山植物である。
 種類が多く、花が美しいわりには いわゆるラナンキュラスの群を除いてあまり栽培されない。
 ラヌンクリンを含み、毒草とみなされているものは多いが、 薬用植物として有用なものはない。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 本属の仲間は、  バイカモ 、  タガラシ 、  ラナンキュラス 、  ラナンキュラス・ゴールド・コイン  などを掲載している。

画像撮影日:2005.03.13

2015.11.05 First making day [9r/91ra/311100]
bt
fb
bb