NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名クモマグサ(雲間草)
園芸(流通)名
別名
科ユキノシタ
属(和名属)サクシフラガ(ユキノシタ)
学名Saxifraga merkii var. idsuroi
ラテン語読みサクシフラガ・マーキー(変種)イドゥスロイ
英名( Unknown )
原産・分布地本州(中部地方)の高山の岩礫地に生える
園芸上分類多年草

 クモマグサは、本州(中部地方)の高山の岩礫地に生え、 水気のある向陽地を好む。
 和名は、雲が行き来する高山に生えることにちなむ。
 根茎はかたく、細長く横にはい分枝し、 地上茎に葉を密につける。
 花茎は高さ2~10㎝で腺毛を密生し、 ふつう1個の長楕円形の小さな葉があり、 先端に1~4花をつける。
 花は1.3㎝くらいで蕾はやや下に向く。 5枚の花弁は白色で平開し、 広卵形で長さ約6~7㎜で基部は急に細くなり、 長さ2㎜に達する爪部となる。
 なお、春の山草として、白色または淡紅色の花を咲かせて 「クモマグサ」と称して市販されているヨウシュクモマグサは、 ヨーロッパ原産の S. rosacea (S.ロサケア) の園芸品種であり、 クモマグサとは異なるものであるので区別する必要がある。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

 一枚目(右上) は、野の調べさんが、「薫風」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 先日出合ったクモマグサです。ユキノシタ科の耐寒性多年草で、 北アルプスと御嶽山に分布しているそうです。
  高山帯の日当たりが良い礫地や岩場に生え、 高さ2~5㎝になります。可憐ですね。』


 二枚目(左上) は、こまさんが、「こんにちは!」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 今年はまだどこへも行かず・・・・  カメラ持って遠出したいなあ~~~。 ネットサーフィンで山野草を楽しんでします。
  庭の   黒百合  とマーブルの    チュウリップ  です。白いのはクモマグサ 』

 同属の仲間は、  セイヨウクモマグサ 、  ジンジソウ 、  ユキノシタ  を掲載している。

 ユキノシタ属は、約300種以上からなり、非常に変異の多い植物として知られている。
 多くは多年草であるが、一、二年草も少数ある。 ほとんどが北半球(とりわけヨーロッパやヒマラヤを含む中央アジア高地)の温帯から
周極付近にかけての山地や岩場に分布し、一部が南アメリカのアンデスにおよぶ。
 日本には、ユキノシタやダイモンジソウなど数種が分布する。
 ごく小形の植物で多くはロゼットを形成し、 クッション状あるいはコケ状に群生することが多い。
 また、周極地域の雪線付近や気象の変化をまともに受ける 高山の岩場に生えるものがあるように、 きびしい気象条件によく耐えて
生育するものが多い。
 葉は単葉であるが、しばしば深裂し、 ときに3出葉となり、互生または根出しまれに対生する。
 葉に腺があっても、腺毛や腺点となり、近縁の  Bergenia (ベルゲニア属) のように小穴状の腺点にはならない。
 花はふつう5数性であるが変化もあり、放射相称または左右相称である。
 少数~多数の花が集散花序につき、総状、 円錐状などを呈するが、ごくまれに葉腋に単生する。
 花色は白色が多く、しばしば紅紫色の斑点を有し、 ときに黄、桃、赤色などがある。
 萼片は離生、または基部が子房に合生して萼筒を形成する。
 花弁は同形または不同形である。雄しべは10個で内外2輪に配する。 花糸は線形で、しばしば上部が膨大する。葯は2室である。
 子房は2心皮からなり、上位または中位で2室である。 心皮は花柱を除いて合生するか、基部のみ合生する。種子は多数である。

1枚目画像投稿日(投稿者):2008.05.10(野の調べさん)
2枚目画像投稿日(投稿者):2009.05.31(こまさん)

2015.03.11 First making day [2k/23ku/148400]
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