NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名(無し)
園芸(流通)名シロクジャク(白孔雀)、クジャクソウ(孔雀草)
別名
科キ ク
属(和名属)アスター(シオン)
学名Aster cv.
ラテン語読みアスター(園芸品種)
英名( Unknown )
原産・分布地園芸品種
園芸上分類多年草


 シロクジャクは、 一般にクジャクソウともよばれて流通しているが、 いずれも園芸名である。
 日本への渡来時期ははっきりせず、 昭和36年の園芸カタログに「しろくじゃく」 の名前で載ったのが初出とされる。
 学名的については諸説あり詳しいことは不明である。 ただ、従来の A. tradescantii (A.トラデスカンティー) や A. ericoides (A.エリコイデス) であるといわれていたが、 北アメリカ原産の多年草で日本にも帰化している、 キダチコンギク(木立紺菊)[ A. pilosus (A.ピロスス) ]  にたいへん類似している。

 本種で栽培されているものは、耐寒性に富む多年草で、 草丈60~150㎝でで茎の下部は4ヶ月くらいで木質化する。 分枝は多く、長くて株立ちとなり、枝はしばしば弓状に曲がる。
 頭花は径1.5㎝程度で辺花は白くてわずかに光沢を有する。 心花は黄色であるが、2裂する花柱が赤褐色を呈し、 目には黄色から赤褐色に変わる。
 三枚目(左)の画像の右下のひとつの心花が赤褐色を呈しているのがわかる。
 なお、一枚目(右上)と二・三枚目(左上・左)は、花の大きさが若干違うが、 二・三枚目は、花姿がキダチコンギクによく似ているため掲載した。
 シロクジャクの色物として、赤花、青花、 桃赤花、青桃花などの園芸品種が作り出されている。

 四・五枚目(左・左下)は、花姿はシロクジャクと同じであるが、 花色が青紫色のように見えるため、シロクジャクの園芸品種と思われる。

 「クジャクソウ」という名が付く植物はたくさんある。
 和名が「クジャクソウ」というのは、流通名が
「  フレンチ・マリゴールド 」のことである。
 その他に、別名が「クジャクソウ」という植物には、
「  ハルシャギク  」、「クジャクシダ」がある。 シロクジャクも流通名を「クジャクソウ」といっているので、混同しないこと。

 シオン属は北アメリカを中心に南アメリカ、アジア、ヨーロッパ、 アフリカの各地に250~500種が自生いしているといわれている。
 ほとんどが多年草であるが、まれに一・二年草や低木状のものもある。 茎はときに花茎状となったり分枝する。
 葉は互生して縁は全縁か歯状となる。頭花(頭状花序)は中形で、 単生するかまたは多く集まって総状、散房状、円錐状につく。
 辺花は雌性で稔性があり1~2列で、青、青紫、 赤紫、赤、桃、白と花色はさまざまである。
 心花は黄色を基調とし、両性で稔性がある。
 園芸品種も含めて、草丈も15㎝程度の矮性のものから 2m以上にもおよぶ高性のものまであり、 開花時期も晩夏から晩秋までと変化に富んでいる。


 園芸上の改良は、北アメリカ産の種が ヨーロッパに導入されて種間交雑などが行われ、 多くの園芸品種が作り出された。
 本属は、植物分類学上問題が多く、属の範囲が明確でない。
 なお、一般に「アスター」の名で市販されている切り花は、 別属の Callistephus (カリステフス)(和名属:エゾギク属) の一年草であり、
区別する必要がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、 花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]

 本属の仲間は、  シオン 、   ユウゼンギク  を掲載している。

  1枚目画像撮影日:2003.10.18
2・3枚目画像撮影日:2003.10.25
4・5枚目画像撮影日:2009.10.25

2015.04.23 First making day [3s/32si/176800]
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