NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名トケイソウ(時計草)
園芸(流通)名
別名
科トケイソウ(トケイソウ亜科)
属(和名属)パッシフロラ(トケイソウ)
学名Passiflora caerulea
ラテン語読みパッシフロラ・カエルレア
英名Blue passionflower ,
英名Blue-crown passionflower

原産・分布地ペルー、ブラジル原産
園芸上分類蔓性常緑低木


 トケイソウは、ペルー、ブラジル原産の蔓性常緑低木である。
 地下茎から芽を出し叢生(下記注1参照)する。 葉は5~9深裂して掌状葉になり、 裂片は全縁で葉柄の腺体(下記注2参照)は2~6個ある。
 花は径10㎝で、萼片と花弁の内側は白色から桃紫色である。
 花弁が10枚あるように見えるが、5枚が花弁で、 後の5枚は萼片である。
 副花冠(下記注3参照)は4層からなり、基部は紫色で、 中間部は白色、先は青色になる。
 果実は楕円体で長さ5~6㎝で、オレンジ色になる。

注1:叢生(そうせい)とは、草木などが、群がってはえること。
注2:腺体(せんたい)とは、被子植物で蜜を分泌する器官あるいは組織で、
                 明瞭な突起となっているものをいう。
注3:副花冠(ふくかかん)とは、花びらの内側にある弁状の付属物をいう。

 三枚目(左)は、広島県人さんが、「因島(いんのしま)」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 公民館の行事「爽やかウォーキング」で瀬戸内海の
  因島(いんのしま)へ行きました。村上水軍ゆかりの島で
  歴史も勉強になり、五百羅漢のある白滝山への登山、
  因島フラワーセンターの温室で咲く珍しい花を見学し、
  盛りだくさんの1日を過ごしました。』

 広島県人さんが、送ってくれたトケイソウは  Passiflora alata (パッシフロラ・アラタ)の可能性が高い。

 トケイソウ属は、ほとんどの種が熱帯アメリカとその周辺に、 少数がアジア、オーストラリアに分布し、 熱帯各地に野生化しているものがある。 巻きひげにより上昇する草本または木本のつる性植物である。
 葉は互生し、形は多様で、切れ込みのないものから2、 3~5裂するものがある。
 葉柄には1~8対の腺体があるが、ときにないものもある。
 花は腋生で、単生するか総状花序につく。
 萼片と花弁はともに5個あり、花弁の内側には1~数層の副花冠がある。 この副花冠の色や模様が種により異なる。
 雄しべは5個あり、花糸の基部は合着する。子房は柄をもち、 花柱は3個ある。果実は液果で多数の種子を含む。
 トケイソウ属の果実には甘味、風味のあるものが多く、 生食またはジュース、ジャムなどにされる。
 数種が亜熱帯、熱帯で果樹として栽培されている。
 園芸的には、トケイソウとの種間交配種が数種作り出されている。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]



 私はトケイソウを初めて見たとき、 なんと名前と花姿がピッタリ合う植物に感心したことを思い出す。

 トケイソウの一番先端にある時計の針の部分が花柱であり、 3個に分かれて3針時計の形をしている。 その下にある少し膨らんだ部分が子房である。 その周りに5個あるのが雄しべである。 雌しべ、子房、雄しべを支えているのが子房柄である。
 子房柄の周りの糸状の部分が副花冠である。この副花冠の有無、形状、 色などが品種により違いがあり、トケイソウを幅広いものとしている。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]

 本属の仲間は、
 ベニバナトケイソウ 、  ホザキノトケイソウ 、
 パッシフロラ・アラタ  を掲載している。

1枚目画像撮影日:2009.05.25
2枚目画像撮影日:2005.06.12
3枚目画像投稿日(投稿者):2009.03.12(広島県人さん)
4枚目画像撮影日:2008.10.20
5枚目画像撮影日:2004.09.18
6枚目画像撮影日:2009.05.25
7枚目画像撮影日:2005.06.12

2015.06.30 First making day [4t/45to/217300]
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